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2023/10/25

P-Navi編集部

おおいた アーバンクラシック

おおいた アーバンクラシック

この大きすぎる先頭集団から、ライアン・カバナがアタック。ケイン・リチャード(ARAスキップ・キャピタル)が追い、カバナとリチャードの2名が先行する。明らかに危険な動きであるが、残された集団からはペースアップも、追走集団の形成の動きもまとまらず、11周目には1分まで差が開いてしまった。
ラスト2周となり、しびれを切らせたマンセボ、一昨年までワールドチームに所属していたベンジャミン・ダイボール、カーター・ベトルス、(以上ヴィクトワール広島)と、先行するチームメイトのために、この動きを放置できないドリュー・モレが追走集団を形成。ペースアップを試みながら、先頭2名を追った。

カバナとリチャード
先行する2名に向け追走の動きが生まれる

フランシスコマンセボ
フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)らが先行する2名を追ったが、届くことはなかった

しかし、先行する2名は好ペースを刻み、差が縮まらない。追走は届かない見込みとなり、優勝は2名の間で決されることとなった。先行する2名の間でも、ついに駆け引きが始まった。カバナがアタックし、リチャードを振り払おうとするが、リチャードもカバナに食らいつく。
最終周回に入っても2人の体制は崩れず、この二人のスプリント勝負となることが予想された。前に立つリチャードが後ろにつくカバナの様子を伺いながら、牽制状態が続く。ラスト1kmを通過。最初に仕掛けたのは、カバナだった。ラスト500mの登りで仕掛け、ぐんぐんと加速。リチャードはこの加速に応じることができず、カバナは差を引き離しながら、勝利を確信、自信に満ちた表情でフィニッシュエリアへと突入した。
カバナは、喜びを爆発させるように、何度も何度もガッツポーズをしながら、フィニッシュラインを越えた。

ライアンカバナ
ガッツポーズでフィニッシュするライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)

モレは追走組の先頭でフィニッシュし、3位の座を確保した。

おおいたアーバンクラシックの表彰台
優勝したカバナ、2位のケイン・リチャード(ARAスキップ・キャピタル)、3位のドリュー・モレ(キナンレーシングチーム)、アジア最優秀選手賞の石原悠希(シマノレーシング)とU23最優秀選手賞の留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)

ライアンは「コースは正直、タフで疲れたけれど、優勝できて嬉しい」と笑顔で語った。「序盤が非常に速く、厳しかったが、前方にいるように心がけ、打ってきた手が、功を奏した」と振り返る。終盤はリチャードと協力しながらフィニッシュを目指し、うまく勝利することができたという。応援してくれたファンへの感謝を語り、インタビューを締めくくった。

多くの観衆が足を運び、非常に華やかなイベントとなった今年の「OITAサイクルフェス!!!2023」。この後には、今年初開催となるUCI認定のステージレース「ツール・ド・九州」が控えており、最終ステージは大分県内に設定されていた。九州、そして大分の盛り上がりを感じられる大会となった。

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【結果】
おおいたアーバンクラシック(150.8km)

1位/ライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)3時間21分39秒
2位/ケイン・リチャード(ARAスキップ・キャピタル)+2秒
3位/ドリュー・モレ(キナンレーシングチーム)+41秒
4位/フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)+42秒
5位/ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)

【アジア最優秀選手賞】
石原悠希(シマノレーシング、日本)

【U23最優秀選手賞】
留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム、日本)

画像提供:OITAサイクルフェス実行委員会

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