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2024/03/04

P-Navi編集部

関西シクロクロス 二色の浜グランプリ

関西シクロクロス 二色の浜グランプリ

続いて、エリート男子が開催された。
注目は、長く在籍したチームをこのレースを最後に移籍する小坂光(宇都宮ブリッツェン)が、どのような走りを見せるか、だった。


小坂光(宇都宮ブリッツェン)を先頭に男子エリートがスタート

小坂は、キレのよいスタートを切り、最初に第1コーナーへと飛び込んだ。JCFシリーズで首位を走る副島達海(大阪産業大学)が先行し、U23の全日本選手権優勝経験を持つ横山航太(ペダル)が追う。ここに小坂が合流し、加藤健悟(臼杵レーシング)と4名の先頭集団を形成した。


副島達海(大阪産業大学)、横山航太(ペダル)、小坂、加藤健悟(臼杵レーシング)が先頭集団を形成

現在は全日本の監督も務めるベテラン竹之内悠(/slash Cinelli -Vision)が追い上げ、一時、この集団に合流する局面もあったが、先頭は再び4名に。この4名は、好ペースを刻み、先頭を守り続けた。


竹之内悠(/slash Cinelli -Vision)が追い上げるシーンも

ここから小坂が抜け出し、先行するが、横山と副島は、これを許すまじと追い上げた。砂区間で失速した小坂を、横山と副島がパスし、先頭に出ると、2名の先行態勢に入った。小坂と加藤は先頭2名を追う。


小坂が抜け出し、先行、トップを走る。横山らが必死に食らいついた

最終周回に入ると、副島がアタック。横山は、ここに食らいつけず、副島が単独で先行する。
副島は、そのままホームストレートに飛び込むと、拍手と歓声の中、トップでフィニッシュラインを越えた。


副島が、横山を振り切り、最終レースで勝ち星を上げた


僅差でハンドルの投げ合いとなった3位争いのスプリント勝負は小坂に軍配が上がった

2位には僅差で横山が入り、3位は加藤と小坂のスプリント勝負に。見事に振り切った小坂が入り、表彰台を確保した。


優勝した副島、2位の横山、3位の小坂の表彰台

日本のトップシクロクロッサーとして、シクロクロス界を牽引してきた小坂は、最後は足がつる中でのスプリントだったという。拠点を置く宇都宮を離れ、来年度から、ロードは松山の新チームに移籍するが、シクロクロスは、新しい体制でのエントリーを模索しているようだ。「これからもシクロクロスが大好きなので続けていきたいと思います」と前向きな抱負を語っている。

男子のJCXシリーズは、今季負けなしの大活躍だった織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム・このレースは欠場)が早々に総合優勝を決めていた。次点には副島が付け、3位は柚木伸元(日本大学・このレースは欠場)となった。


JCXシリーズの入賞者たち

この後も、それぞれのレース開催地域で、主にホビーレーサーを対象としたレースは開催されるが、トップリーグのレースは、これで終了となり、今季のシクロクロスシーズンは、ほぼ幕を下ろすことになる。選手たちは、それぞれの所属リーグへと戻り、ロードやMTBのレースに参戦していく。今季は大学生など、若手選手の躍進があった。来季はどのような選手たちが活躍してくれるのか、楽しみだ。

画像:Satoshi ODA

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【結果】
関西シクロクロス 二色の浜グランプリ
男子エリート

1位/副島達海(大阪産業大学)59:13
2位/横山航太(ペダル+0:01
3位/小坂光(宇都宮ブリッツェン)+0:28
4位/加藤健悟(臼杵レーシング)+0:28
5位/竹之内悠(/slash Cinelli – Vision)+0:39

【JCXシリーズ年間総合ランキング・男子】
総合優勝:織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)1,000点
2位:副島達海(大阪産業大学)840点
3位:柚木伸元(日本大学)720点
4位:沢田時(宇都宮ブリッツェン)620点
5位:鈴木来人(OnebyESU-ICV)610点

【JCFシリーズ総合成績・男子】
1位/副島達海(大阪産業大学)
2位/織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
3位/柚木伸元(日本大学)

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【JCXシリーズ2023-2024・レポート】
第8戦・愛知牧場
第6戦・関西シクロクロス 琵琶湖グランプリ
第5戦・スーパー野辺山クロスday2
第4戦・スーパー野辺山クロスday1
第3戦・幕張クロス
第2戦・わたりラウンド

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