【寛仁親王牌G1】新田祐大がグランドスラム達成

2022年10月23日 前橋競輪
「第31回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」G1(最終日)
前橋競輪を舞台に10月20日から4日間の日程で開催された、「第31回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントG1」は初日から激戦が繰り広げられ、本日最終日を迎えた。
初日には、フランスで行われた世界選手権から帰国直後の寺崎浩平や小原佑太が力走を見せたが、力を発揮できず敗退する中、山崎賢人は快速捲りで存在感を示した。
二次予選、準決勝へと進むと、めまぐるしく展開する33バンクの戦いは激化。蓋を開けてみると、予選から決勝へ進んだのは小松崎大地ただ1人。初日特選、理事長杯からスタートしたレース巧者の松浦悠士や古性優作、平原康多などの強さが際立った。
また、日本選手権でのアクシデントが尾を引く新田祐大も、準決勝で強烈な捲りを放ち復調を感じさせた。初タイトルも狙える守澤太志の動き、調子がいいと話す吉田拓矢や初日の落車を期に強い気持ちで臨んだ稲川翔、5年振りのG1決勝進出の井上昌己がファイナリストに名を連ねた。
レースは、古性が先行して、大阪ラインが主導権を握る中、後方の新田が最終2センターの混戦を突いて、最内を力強く踏み込むと、守澤との大接戦を制し1着でゴール。寛仁親王牌を制して、神山雄一郎に次ぐ史上4人目のG1グランドスラム(6つのG1制度になってからは神山雄一郎以来、2人目)を達成した。
【ここまでの開催レポート】
前検日 初日 2日目 3日目
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【寛仁親王牌G1(最終日)12R=S級決勝】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/平原康多(SS・埼玉87期)
3/守澤太志(SS・秋田96期)
4/小松崎大地(S1・福島99期)
5/松浦悠士(SS・広島98期)
6/井上昌己(S1・長崎86期)
7/吉田拓矢(SS・茨城107期)
8/稲川翔(S1・大阪90期)
9/新田祐大(S1・福島90期)
【レース展開】
誘導以下、7吉田-2平原、5松浦-6井上、1古性-8稲川、9新田-4小松崎-3守澤で周回。青板過ぎに新田が上昇をはじめて前を抑えると、古性も動いて新田をかわして先頭に立つ。新田が3番手で後続を警戒しつつ車間をあけると、赤板過ぎ2コーナーから8番手の吉田が仕掛けて空いている近畿ラインの後ろに入る。そのまま古性が先行態勢に入り、最終2コーナーから吉田が3番手から捲りを打ち、松浦は平原の内から進出を図る。さらに守澤も自力で捲りを打って前に迫る。最終2センターで古性マークの稲川が吉田を牽制すると、あいたコースを松浦が突き、さらに新田も内から伸びてくる。ゴール前は内の新田が差し切り1着ゴール。2着に外から伸びてきた守澤、3着に松浦が入線した。
【寛仁親王牌(最終日)12R=S級決勝・結果】
2車単9-3 4,120円(18番人気)
3連単9-3ー5 28,390円(113番人気)
決まり手:差し-捲り
優勝/新田祐大(S1・福島90期)
今回成績/特2・ロ6・準2・決1
次走出場予定/京王閣G3(10月29日~11月1日)
一周ずっと内に詰まり続けて、最終BSでもすごく混戦になり、井上(昌己)さんと(小松崎)大地さんが接触してしまった。その大地さんは、「お前の勝てるように走れ、頑張れ」と言ってくれていたし、信頼して後ろに付いていてくれたのも感じていたので、イチかバチかで何も考えずに踏み込みました。ゴールした瞬間は、守澤(太志)君のスピードがよかったので差されてしまった気持ちと、グランドスラムはそんなに簡単ではないと感じましたし、審議にもなっていたので「また来年か」と思っていました。決定が出た時は、当事者というよりは第三者的な感覚で、ゾワッと鳥肌が立ちました。一日一日、一戦一戦、その日の体調と向き合いベストの出せるコンディションづくりを心がけ、そして新山(響平)や小原(佑太)、同級生の守澤、永澤(剛)、和田(圭)、そして先輩たちに、いいコンディションを作ってもらい、集中できる環境で挑むことができたので、グランドスラムは自分一人で成し遂げたことではないと実感しました。ここ前橋では初めてG1の決勝に乗って、山崎(芳仁)さんが優勝、岡部(芳祥)さんが2着。その思い出の地での優勝は、すごく感慨深いものになりました。
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