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2023/09/05

森泉宏一

『森泉宏一の実況天国』Vol.98

『森泉宏一の実況天国』Vol.98

1カ月で、猛暑日が何日あったのか__。
猛暑日でなかった日を数える方が早そうなくらい、連日、厳しい暑さが続いた8月も終わり、カレンダーの残り枚数は4枚、9月に入りました。

先月、伊勢崎オートで開催された夏の風物詩「SG第27回オートレースグランプリ」は、地元から唯一の優出メンバーである青山周平選手(伊勢崎31期)が優勝。
レースは、鈴木宏和選手(浜松32期)選手や黒川京介選手(川口33期)選手といったスタート巧者が名を連ねる中、最初の1コーナーを真っ先に奪い、後続勢を振り切りました。地元最後の砦を守り切った形となった青山選手が、SG13個目のタイトルを手にしました。


青山周平選手(伊勢崎31期)

そして、先月末に飯塚オートで開催されたG1ダイヤモンドレースでは、長田稚也選手(飯塚34期)が、G1初優勝!
しかも、自身初めてとなるG1の優勝戦進出。更には、34期で初めてのG1タイトルホルダーとなりました。
表彰式では歓声を浴びる中、涙を流す姿が印象的でした。
レースは有吉辰也選手(飯塚25期)が2着。荒尾聡選手(飯塚27期)が3着と、地元・飯塚勢が上位独占。大会連覇を狙った青山周平選手は4着に終わりました。その青山選手がレース終盤、3番手を狙うシーンが何度かありましたが、そこをことごとく荒尾選手がブロック。荒尾選手の「地元上位独占は絶対に譲らない」というようにも見えた意地の走りも印象に残る優勝戦となりました。


長田稚也選手(飯塚34期)

さて、優勝した長田選手といえば、2級車時代は、決して目立つ存在ではありませんでしたが、1級車に乗り替わり、才能が開花した印象があります。
よく1級車に乗り替わって、あるいは1級車の練習を始めて成績が上がる選手は多くいますが、長田選手ほど急激に成績を上げ、そしてG1優勝まで一気に駆け上がる選手は珍しいのではないでしょうか。
先述したSGオートレースグランプリ。チャリロト特設サイトで、筆者も注目選手に長田選手を挙げさせてもらいましたが、本当に楽しみな選手であります。

さて、真夏の戦いが終わりますと、年末の大一番「SGスーパースター王座決定戦」のトライアル戦メンバーが視野に入ってくる季節です。トライアル戦のメンバー16人に入るためには、以下の条件が必要となります。

【1】その年のSG優勝者
今年これに該当するのは、全日本選抜とオールスターを制した鈴木圭一郎選手(浜松32期)
そして先述したオートレースグランプリを制した青山周平選手。

あとは10月31日から浜松で開催される日本選手権オートレース優勝者となります。

【2】各レース場競走成績1位者(5名)
これは1月1日から10月31日までの成績をもとに選出されます。
従いまして、確定が出るのは11月に入ってからとなります。

【3】SG競走およびプレミアムカップの優勝戦獲得ポイント上位者
こちらに関しましては、SGオートレースグランプリを終えた時点で、ポイント上位10位までは以下の通りとなっております。

1位/金子大輔選手(浜松29期)
2位/佐藤摩弥選手(川口31期)
3位/荒尾聡選手(飯塚27期)
3位/黒川京介選手(川口33期)
5位/伊藤信夫選手(浜松24期)
6位/鈴木宏和選手(浜松32期)
6位/西原智昭選手(伊勢崎28期)
8位/中村雅人選手(川口28期)
8位/中村杏亮選手(飯塚33期)
10位/篠原睦選手(飯塚26期)
10位/佐藤貴也選手(浜松29期)

そしてトライアル選考対象レースは、今月開催される特別G1プレミアムカップ(浜松)と、10月から11月にかけて行われるSG日本選手権オートレースのみということになります。

逆転でのトライアルメンバー入りもあるのか……!?
昨年大会は、1ポイントでも出場権が与えられたこともあり、今年も最後まで目の離せない争いになるかもしれません。
年末の大一番に向け、各選手の動向が、さらに注目されますね!

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