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2023/10/06

森泉宏一

『森泉宏一の実況天国』Vol.99

『森泉宏一の実況天国』Vol.99

先日、松戸競輪場で開催された、ガールズケイリンのG1「第1回オールガールズクラシック」。
連日、賑わいを見せていましたが、筆者も準決勝の日に、現地へ足を運んでみました。
当日はトークショー、CS放送解説で出演されていた元ガールズケイリン選手の後閑百合亜さんの旦那様であり、現在は浜松オート実況などで活躍されている島田祐希アナウンサーに誘われ、「燃えろ!!オートレース」放送後に、松戸競輪場へ。

到着は、11レース発売中。食事どきの時間帯ながら、遊べる時間が少ないこともあり、場内グルメには目もくれずに車券を購入。
島田アナウンサーから「ガールズは分からん!」という一言で一蹴されてしまった筆者(苦笑)。ちなみに、男子の競輪は詳しいとのこと。
ならば、元選手に助けてもらおうということで、場内予想イベントに出演されていた鈴木誠さん、そしてCS放送に出演していた後閑さんの予想を参考に購入。

第11レースは佐藤水菜(神奈川114期)選手が、期待に応えて1着。
人気どころながら、しっかり的中。複数枚の購入で、少しプラスになりました。

そして、第12レース。
ここは児玉碧衣(福岡108期)選手が出走。
児玉選手と松戸競輪。筆者がかつて、決勝進出選手インタビューを担当した時のことを思い出しました。

当時のコラムはこちら
ついでに(?)島田アナウンサーへのインタビューコラムはこちら

そのような思い出に浸りながらも、ここはあえて児玉選手の2着付けの方が妙味ありということで、久米詩(静岡116期)選手と石井寛子(東京104期)選手の1着で予想。もちろん、児玉選手の1着車券も購入しました。

最後の直線。
押し切りを狙う児玉選手に対して、久米選手の差しが届き、1着は接戦に。
写真判定に持ち込まれて、結果は、なんと1着同着!

どちらの選手の1着も持っていた筆者でしたが、久米選手単独の1着よりは、やや少ない払戻金に。それでも珍しい2選手による1着インタビューを堪能することができました。


児玉碧衣選手と久米詩選手による1着(同着)選手インタビュー

今回、驚いたのは場内の雰囲気。
初めての大会という盛り上がりや華やかさはもちろんですが、レース中の声援には驚きました。
選手の名前が入ったうちわや小旗。応援ボードなど、さまざまな応援グッズを身にまとったファンが、レースの始まりからゴールまで温かい声援を送っていました(小さな女の子による力一杯の声援も目立っておりました)。

雰囲気は、さながらアイドルのライブ会場のよう。
男子競輪とは全く異なる雰囲気(笑)の中、レース形態自体もそうですが、全く違う競技を見ているような錯覚に陥るくらいでした。
さらに、バリエーション豊富な選手横断幕も、華やかさをさらに演出していました。

さて、ガールズといえば、先日、飯塚オートレース場で開催された「チャリロト杯ミッドナイトオートレース」において、チャリレンジャー(チャリ・ロトスポンサード選手)である片野利沙(川口32期)選手が優勝。
デビューから実に約10年の大願成就。多くのファンが首を長くして待っていたデビュー初優勝となりました。

片野選手をはじめ、今年はガールズレーサーが大きな活躍を見せています。
7月の川口G1では、地元・佐藤摩弥(川口31期)選手が優勝し、女子選手初となるG1タイトルホルダーとなりました。
今年の佐藤選手は、全日本選抜、オールスターオートレースと、SG連続優出を決め、オールスターでは準優勝と活躍。SG制覇へ期待を膨らませる走りを披露しました。

佐藤摩弥
川口G1キューポラ杯を制した佐藤摩弥選手

また、金田悠伽(浜松33期)選手は4月にデビュー初優勝。SGオールスターオートレース、SGオートレースグランプリで計3勝をマーク。さらには、7月の飯塚G2オーバルチャンピオンカップでは、2日目から3連勝を記録し、記念初優出を果たすなど大躍進。

そんな女子選手の活躍が目立つ中、がぜん注目が集まるのが年末に開催される「2023スーパースターガールズ王座決定戦」。
今年も各地でトライアル戦が行われ、先日の浜松ステージ(トライアル第6戦)では、地元の交川陽子(浜松34期)選手が勝利を挙げ、得点を加算。決定戦出場へ向けて大きく前進しました。

さて、スーパースターガールズ王座決定戦への出場資格は以下のとおりです。
(1):ガールズトライアル戦平均競走得点上位者が6名
(2):(1)を除く、開催年の1月1日から10月31日までの10ヶ月間の競走成績上位者2名
※補欠選手は、ガールズトライアル戦平均競走得点上位者の次順位選手(2名)

SGスーパースター王座決定戦への出場権利がある選手に関しては、そちらが優先となり、ガールズトライアル戦において2回以上出走していない選手は、スーパースターガールズ王座決定戦に出場することはできません。

2023スーパースターガールズ王座決定戦への道・特設サイト
※オフィシャルサイトが開きます

トライアルはここまで全6戦が行われ、桝崎星名(浜松34期)選手が2勝を挙げています。
「トライアルで1着」イコール出場権獲得ではなく、着順点とタイム点の合計でランキング化されるため、2勝はしているものの、現時点での順位は11位。昨年大会覇者である佐藤摩弥に関しては、スーパースター王座決定戦への出場の可能性があるため、特設サイトのランキングを見ると交川陽子選手あたりがボーダーラインになりそう。そうなると先日の1着が大きな影響を与えるかもしれません。
※2023スーパースターガールズ王座決定戦出場選手は11月上旬に発表。

今年で5回目を迎えるスーパースターガールズ王座決定戦。
前述した片野選手は過去2度女王に輝くという決定戦キラーぶりを発揮。年々、女子選手たちが力を付けてきていることもあり、新たな女王が誕生するのかも含め、年末がさらに楽しみになってきました。

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