<地域密着型に進化し多くの観客を魅きつけた>日本を縦断する国際サイクルロードレース「第21回ツアー・オブ・ジャパン」(中編)

第五ステージの飯田ステージは山岳コース、コースも応援方法も名物が目白押し
レースは折り返しを迎えるが、休養日なく迎える第5ステージ。長野県飯田市の南信州ステージはアップダウンのみで構成される獲得標高2580mの山岳コース。現大会の中でも、飯田は開催年数が長く、「TOJコーナー」と名付けられた鋭角のコーナーは地域でも日常から定着しているし、山岳賞に向かう登坂にチョークでメッセージを描くペイントイベントなどもおなじみ。
※「山岳賞に向かう上りには、チョークで選手への応援メッセージが描かれる」
焼肉のまちと呼ばれる飯田での定番の観戦スタイルは焼肉。有志が運営し、公式マップにも掲載される焼肉スポットの他、
※「飯田名物焼肉コーナー。焼肉と談話を楽しみ、選手が現れたら声援を送る飯田スタイル」
地元新聞社による応援旗の配布もあり、地元にはもうしっかりとレースが根付いている。
※「ホームチームのチーム右京テントにはかわいい応援団がエールを送りに訪れた。」
※「市長と地元のサイクリストを先頭にパレード走行」
スタート地点には多くの市民や子供達が詰めかけ、選手たちに声援を送った。
※「コース沿いには応援旗を振り、大会Tシャツを来て全力で応援する子供達が」
気温は30度まで上がり、真夏のような暑いレースに。アタックの掛け合いとなり、レースが落ち着かないまま2周回目へ。
※「リーダージャージで走るグレガ・ボレ」
ここで9名の逃げ集団が形成された。後続集団のペースがあがり、9名のうち吸収を嫌う3名が先行、この中から鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)が6周回目の山岳賞を先頭通過後、吸収され、再び大集団に。ダミアン・モニエが単独で抜け出し、タイム差をつけて独走するが、9周目に抜け出したホルヘ・カミロ・カスティブランコ・クビデス(チーム・イルミネート)とトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)は、ダミアンを抜き去り、メイン集団を寄せ付けぬまま勝敗は二人のゴール対決へ。
※力を見せたトマ・ルバ。会心の笑顔でのフィニッシュだ」>先に仕掛けたカスティブランコを抜き去ったトマが南信州ステージを勝ち取った。
トマ・ルバはこの優勝でリーダージャージを獲得。グレガ・ボレはポイント賞を守った。山岳賞は小石祐馬が奪回。新人賞はサム・クローム(ベネロング・スイスウェルネス・サイクリング・チーム)へと移った。
<地域密着型に進化し多くの観客を魅きつけた>日本を縦断する国際サイクルロードレース「第21回ツアー・オブ・ジャパン」(後編)
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