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2022/12/12

P-Navi編集部

2022ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム

2022ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム

いよいよ、メインイベント、クリテリウムレースが始まる。コース沿いはすでに大量の観客で埋め尽くされていた。


スタートラインに立つ清水勇人さいたま市長とキッテル氏

スタートライン最前列には、ツール・ド・フランスで各カテゴリーのリーダー(首位者)に贈られるジャージを着た選手たちとマイヨ・ジョーヌ経験者などビッグネームが並んだ。今年、初の個人総合優勝を決め「マイヨジョーヌ」を着たのはヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)。ヴィンゲゴーは山岳賞ランキングでも首位を決めており、白地に赤の水玉の「マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(白地に赤の水玉の意味)」も獲得している。
今回、山岳賞ジャージはランキング2位となったシモン・ゲシュケ(コフィディス)が繰り上げで着用し、スタートラインに立った。
そして、最前列には、このレースを引退レースとする2名の選手も並んだ。世界選手権の優勝経験を持つアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)、2014年にツールドフランスを制したヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナカザフスタン)だ。レース終了後には二人の引退セレモニーも予定されている。


左から、ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)、新城幸也(バーレーン・メリダ)、ニバリ、バルベルデ、マイヨ・ジョーヌを着るヴィンゲゴー、マーク・カヴェンディッシュ(クイックステップ・アルファビニール)、山岳賞ジャージ姿のシモン・ゲシュケ(コフィディス)。ため息がつくようなビッグネームだ

他、レジェンズチームのメンバーとして走るメンバーも最前列にラインナップ。ツール・ド・フランスステージ34勝という大会史上最多記録を有するスプリンター マーク・カヴェンディッシュ(クイックステップ・アルファビニール)は今年のイギリス国内選手権で優勝し、イギリスチャンピオンジャージで登場。
今年のツール・ド・フランスでステージ2勝を上げ、シャンゼリゼを走る最終ステージの勝者になったスプリンターのヤスパー・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)、今年の日本チャンピオンである新城幸也(バーレーン・メリダ)もレジェンズのメンバーだ。
何層にも重なる観客の拍手と声援を受け、14チーム、計67名が参加する1周3.5kmのコースを17周する59.5kmのレースが始まった。ファーストアタックは過去にツール・ド・フランスで個人総合4位になった経験を持つフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)。


現在は国内チームで走るフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が存在を誇示するかのようにアタックを決めた。

ここに新城や、今季で現役を引退する中島康晴(キナンレーシングチーム)らが加わり、先頭集団を形成した。日本勢の活躍に、会場は沸く。


集団はアンダーパスを抜ける。パスを抜けた地点に山岳賞が設定されている

この逃げはほどなく吸収されたが、このレースを待ちわびたファンで埋め尽くされた会場は一気にヒートアップした。新しい動きが生まれては、吸収されて行く。


さいたま新都心のビル街。山岳賞ポイントを抜ける


マイヨ・ジョーヌを先頭に走る

このクリテリウムにもスプリントポイントが設定されており、カヴェンディッシュらが、ポイント賞争いを繰り広げた。昨年カヴェンディッシュは、しばらく遠ざかっていたツール・ド・フランスにカムバックを遂げ、ドラマチックにスプリント勝利を量産したのだが、その記憶が呼び起こされ、思わず感動してしまう。
そして今季のツール・ド・フランスでは、ヴィンゲゴーに破れ、山岳賞2位となったゲシュケが、この大会では雪辱を果たし山岳賞を獲得。大きな拍手に包まれた。

終盤に入り、そろそろフィニッシュが意識され始めるころ、このレースで引退するニバリとバルベルデ(スペイン、モビスター)がアタック。この二人の飛び出しを、集団も敬意を払って容認し、このビッグネーム2名がさいたまのサーキットを走り抜けた。今季のブエルタ・ア・エスパーニャで最後のグランツール(世界最高峰の3つのステージレース)を走り終えた2人が寄り添って走る。これが、日本のさいたまで起きているとは! ファンの垣根を越え、大きな拍手と声援が贈られた。


このレースで引退するニバリとバルベルデが先頭に立ち、サーキットを駆け抜ける

最前列からスタートしたフィリプセン、ヴィンゲゴーと過去にツール・ド・フランスを連覇しているクリス・フルーム(イスラエル・プルミエテック)、同じくツール・ド・フランス優勝経験を持つゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)らが、先頭2名の追走に入った。
ここにエンリック・マス(モビスター)が追いつき、5名の追走となる。先行する2名が捕らえられ、代わりにトーマスとマスが飛び出した。先行する2名を数秒のタイム差で5名が追う形で最終周回に入った。

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