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2023/07/20

P-Navi編集部

全日本選手権ロードレース2023(男子エリート)

全日本選手権ロードレース2023(男子エリート)


124名いた集団はすでにかなり小さくなっていた


ペースを落とすことなく、周回を回り続ける先頭集団。余裕すら感じられる

順調と見えた先頭からも脱落者が出始め、折り返しとなる11周目に、橋川が足攣りで脱落。石井、井上、渡邊も13周目までにドロップアウトしてしまう。メイン集団の牽引に宇都宮ブリッツェン、シマノレーシングも加わりペースアップ。ラップタイムを13分台に乗せながら差を詰めに行き、タイム差は3分を切った。


小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)らが渾身の力で集団のペースアップを図る


先頭からはひとり、ひとり選手が脱落していく


先頭は6名に

延々と繰り返される厳しいアップダウンと、照りつける強い日差し。コースと気温とが選手たちの体力を奪っていく。多くの選手がレースを去り、この時点で選手は40名にまで絞り込まれていた。
先頭には、山本元喜、山本大喜と岡、石上という実力者4名が残った。だが、人数が減っても、そのスピードが緩むことはなく、疲れを知らないハイペースで周回をこなしていく。4名は、ペースアップしたメイン集団と同等のペースを刻み続け、両者の差はなかなか縮まらなかった。


4名に絞り込まれた先頭は驚異のスピードで周回を続ける

先頭への合流を狙う飛び出しも生まれたが、試みが成功することはなかった。


メイン集団も分裂とドロップアウトを繰り返し人数が絞り込まれていく。抜け出せないまま走る新城

注目と警戒を全身に受けながら走る新城も、ペースアップを図るが、新城が加速すれば、常にチェックが入り、協調したペースアップに結びつくどころか、ペースの抑制要素になるばかり。この「新城への牽制」が集団のブレーキとなり、残り周回がカウントダウンに入っても、差が縮まる見通しは生まれなかった。
先頭に誰も送り込めていないチームは、新城を警戒しながらペースアップを狙うが、先頭にメンバーがいる3チームは、先頭に追いつくメリットは微塵(みじん)もなく、むしろメイン集団にブレーキをかけていく。


うだるような暑さの中、過酷なサーキットを走るレースに、チームスタッフは懸命に補給を繰り返す。小さくなったメイン集団の先頭を引くのは金子宗平(群馬グリフィン)

タイム差が、2分から縮まらない。昨年のタイムトライアルチャンピオンである金子宗平(群馬グリフィン)が先頭に立ち、がむしゃらに引き上げたが、勢いのない集団はラップタイム14分を切るペースアップが望めない。残り周回から計算し、好ペースを刻み続ける4名から2分を取り戻せる可能性は、極めて小さくなった。

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