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競輪

2017/06/01

Kimi Kitamura

KEIRIN vs 競輪 2017年短期登録選手(男子)

KEIRIN vs 競輪 2017年短期登録選手(男子)

昨年8月にリオデジャネイロ五輪が閉幕して、アスリート達の視線は次なる戦いの舞台、3年後の東京五輪に向いている。2020年の東京五輪の自転車トラック競技の会場は静岡県伊豆市の修善寺ベロドロームに決定した。3年後ここに世界のスター選手たちが一斉に集うのだ。

3年も待てないというファンの方々にワールドクラスの選手を日本で観戦できる、競輪の“短期登録選手制度”を紹介したい。

短期登録制度とは自転車競技の国際大会で優秀な成績を収めた外国人選手を日本に招待して、日本の競輪に参加できる制度。
競輪場で五輪メダリストの走りが見られる!それはサッカーで例えれば、クリスティアーノ・ロナウドが期間限定でJリーグのチームでプレーするようなもの。
参加レースは原則としてF1だったが、昨年の玉野競輪で外国勢が初めてG3に参戦した。
フランソワ・ペルビス選手など日本の“競輪”を愛し、日本での経験を糧に世界で大きく飛躍した選手も多い。
5月下旬から6ヶ月間全国の競輪場で世界のメダリストと日本人選手の競演を楽しんでいただきたい。

デニス・ドミトリエフ(ロシア)

競輪参戦4回目(2014-2017年)
31歳・177cm・ 93kg

デニス・ドミトリエフ(ロシア)

スキンヘッドにブルーアイ、“ドミちゃん”の愛称で親しまれているドミトリエフは4月の世界選手権スプリントで念願のタイトルを手中に収めて、波に乗っての来日となった。
写真撮影で「スマイルプリーズ」と、呼びかけても「シリアス!」と真面目な表情での撮影を好むためロシア男性らしいポーカーフェイスのイメージだが、ひとたび自転車を降りれば常にジョークで周りを笑わせるムードメーカーだ。
レースでは4月の世界選手権スプリントの予選(200mのタイム測定)をトップタイムで通過するダッシュとスピードを活かした捲り・追い込み足は非常に鋭い。
1対1の駆け引きには無敵の強さを誇るも、過去の日本の競輪では位置取りに難があり、後方からの仕掛けで不発もしばしば。しかし、世界選手権のチャンピオンジャージ“アルカンシェル”をまとった今年のニュードミちゃんは自信にみなぎっている。

[自己ベスト記録]

200mF.T.T.   9″524  / 1kmT.T.  1’01″546

[競輪通算成績]

出走数 優勝回数 勝率 2連対率
~2015 60走 2回 48.3% 65.0%
2016 26走 3回 65.3% 73.0%
通算 86走 5回 53.4% 67.4%

[出場予定]

いわき平 F1 05/29~05/31
大垣 G3 06/08~06/11
松戸 F1 06/16~06/18
函館 F1 06/22~06/24

テオ・ボス(オランダ)

競輪参戦6回目(2003年、2005-2007年、2016-2017年)
33歳・190cm・84kg

テオ・ボス(オランダ)

シックなネイビーのジャケットを水玉とチェックのネクタイ、スニーカーでカジュアルダウンをして・・・。
190cmの鍛えた体に長い手足と甘いマスク。スーパーモデルかと見まがうようなこの選手はテオ様ことテオ・ボス選手。
2003年の初来日当時は女性週刊誌にまで登場したこともある、ハンサムガイだ。
ケイリン・1km・スプリントと、トラック短距離の個人種目を総ナメにして頂点を極めるも1つのメダルも獲得できなかった北京五輪の結果を踏まえてロードに転向。
しかし、リオ五輪で短距離界に完全復帰して、昨年は9年ぶりに日本の競輪に帰ってきた。
昨年は8開催中優勝2回という結果だったが、だいぶ“競輪”の感覚を取り戻せた様子。
ロードの経験を活かしたロングスプリントで先行逃げ切りが主戦法だが、番手戦での落ち着きと瞬発力のある差し足も素晴らしい。

[自己ベスト記録]

200mF.T.T.  9″772 / 1kmT.T. 1’00″461

[競輪通算成績]

出走数 優勝回数 勝率 2連対率
~2015 58走 7回 50.0% 65.0%
2016 25走 3回 64.0% 88.0%
通算 83走 10回 54.2% 72.2%

[出場予定]

いわき平 F1 05/29~05/31
大垣 G3 06/08~06/11
松戸 F1 06/16~06/18
京王閣 F1 06/25~06/27

マティエス・ブフリ(オランダ)

競輪参戦3回目(2015-2017年)
24歳・187cm・90kg

マティエス・ブフリ(オランダ)

今回の参加選手では最年少で3年後の東京五輪にも大本命で登場してくるであろう選手だ。昨年は日本滞在中にスカイダイビングに挑戦するなど、好奇心旺盛で物怖じしない性格は実戦向きといえるだろう。
初来日となった一昨年の序盤こそ戸惑いが見えたが、昨年の優勝回数は4回。優勝を逃したレースのほとんどはラインの外国人選手が優勝している。
リオ五輪ではオリンピック初出場でケイリン銀メダルを獲得。4月の世界選手権で2位となったチームスプリントでは第三走を務めており、高いダッシュ力で上げたスピードをゴールまで維持できるのが強みだ。

[自己ベスト記録]

200mF.T.T.  9″994 /1kmT.T. 1’02″864

[競輪通算成績]

出走数 優勝回数 勝率 2連対率
2015 33走 5回 78.7% 84.8%
2016 29走 4回 72.4% 79.3%
通算 62走 9回 75.8% 82.2%

[出場予定]

川崎 F1 06/01~06/03
松阪 F1 06/12~06/14
久留米 F2 06/29~07/02

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