シマノバイカーズフェスティバル2023(前編)

今年も長野県の「富士見パノラマリゾート」をメイン会場に7月29日・30日の2日間、スポーツバイクの夏の祭典「シマノバイカーズフェスティバル」が開催された。オフロードのレースやツーリングが開催され、さらには会場にも工夫が凝らされ、自転車を軸にたっぷりと楽しむことができる。今年で31回目を数える人気の大会だ。
今年は、4年ぶりにウェルカムパーティーが復活、フルスペックの開催が実現した。テーマ性のある展示が加わり、既存の種目のブラッシュアップや、新種目の登場など、まさにスケールアップした形で夏の祭典が帰ってきた。
富士見パノラマリゾートは標高1000mの高原に位置し、眺めも美しい
「富士見パノラマリゾート」は、中央アルプスと南アルプス、八ヶ岳連峰に囲まれた標高1000mの高原に位置しており、周囲には、夏でも過ごしやすい絶好の環境が広がっている。富士見パノラマリゾート内にメイン会場が設営され、設定されたクロスカントリーとダウンヒルの特設コースでオフロード種目のレースを行い、メイン会場をスタートゴールに設定したツーリング種目がスタートしていく。魅力あふれる富士見近郊の環境をフルに生かして展開する一大イベントと言えるだろう。
期間中、メイン会場には、複数の出展ブースが並ぶ。オフロードバイクを中心に、さまざまな試乗車に乗ることができたり、関連アクセサリーの販売があったりと人気だったのだが、今年はここに新しい試みも盛り込まれ、会場内のレイアウトも一新された。
会場にはたくさんのブースが並ぶ
今年登場し、注目を集めたのは「6Wheel(ホイール)&Camping(キャンピング)ゾーン」。「6Wheel」とは、自転車の2wheel(2輪)と自動車の4wheel(4輪)とを合わせた言葉であり、「クルマと自転車を組み合わせ、よりアクティブにアウトドアライフを楽しもう」という提案だ。この会場には、近年、注目を集めているルーフ上に開く「ルーフトップテント」など、まさに最新のギアが並び、クルマをベースに据え、アウトドアを自在に楽しむ新しいライフスタイルのモデルケースが展開された。
「6Wheel&Campingゾーン」ではクルマと自転車でアウトドアライフを満喫する、さまざまな提案が。ルーフトップテントは最近人気が高いそうだ
美しい自然の中に、広々と空間を使い、構えたクルマは、もはや「基地」レベルだ
中には、本格的な「基地」とも言える規模のものも。クルマは、うまく使えば、こんな新しい世界が広げられるのか。目から鱗が落ちるような感覚だった。豪邸を建てるのは大変だが、景観のよいフリースペースに停め、週末だけの豪華な基地を展開し、そこから自転車で周囲の環境を満喫するということになれば、ぐっと現実的になる。これはとても貴重な提案と言えるかもしれない。クルマの使い方を変えることで、週末の楽しみが、さらに色濃くなる可能性がありそうだ。
また、会場には今年も「バイカーズマルシェ」がオープン。地元の新鮮な高原野菜や、地域の人気ベーカリーから選び抜いた上質なパンやサンドイッチ、ベーコンなどが販売され、お土産に買い求める方も多かった。
「バイカーズマルシェ」には、採れたて野菜が並ぶ
諏訪~八ヶ岳エリアで人気のベーカリーからセレクトしたパンが並ぶ。どれも上質だ
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