『森泉宏一の実況天国』Vol.6
「コーナーで滑ったので、明日のレースはタイヤを替えます」
オートレースではこういった選手コメントがよくあります。
そして、タイヤだけでなく部品交換、調整など、その整備は多岐に渡ります。
今月1日から伊勢崎オートで3日間にわたって行われた『グンツチ杯』の優勝はNo.1男・鈴木圭一郎選手(浜松32期)、オール1着の完全優勝でした。
今回は自身、久々となる伊勢崎一般戦参戦。
連日、好時計をマーク!優勝戦も後続を離しての1着ゴールとなりました。
そんな鈴木圭選手、あれは初日だったでしょうか。
レース後にロッカーへ向かう際にコメントを貰いました。
鈴木圭
「音(エンジンの)は良かったですよ!」
この日の試走は3.24!上がりタイムは3.375。
上州特有の“からっ風”でかなりの強風ではありましたが、シリンダーを交換したりして手応えもあったそうです。
鈴木圭
「ただ、コーナーで滑ったので、明日のレースはタイヤを替えます」
(滑った?道中で滑って3.375?)
(あれ、この人は誰の話しをしているのだろう?そうか、きっと違う選手の話しをしているんだな)
などと、一瞬、本気で思ってしまいました(笑)。
ロッカーでは他選手から「別格だなあ」と、声が飛び交っていた程のスピード。
その後、2日目、最終日の優勝戦と、これまた好タイムで勝ち切った鈴木圭選手。
ちょうど優勝戦が行われた日は節分の日、他の選手にとっては鬼よりも怖い存在となり、風のように颯爽(さっそう)と走り、優勝をかっさらっていきました。
向かうところ敵なし!まさに鬼に金棒のような3日間でした。
さて、2月20日から伊勢崎オートでは『サンケイスポーツ杯G2レジェンドカップ』が行われます。
前回大会は松尾啓史選手(山陽26期)の“ちょい差し”が決まっての優勝。
そして、今回は何と言ってもポスターがカッコイイ!
モデルは髙橋貢選手(伊勢崎22期)、この力強い目に釘付けです。
髙橋選手は昨年、優勝まであと少しの準優勝。
今回で4回目となるレジェンドカップ、過去3回はいずれも準優勝に終わっています。
はい、第1回大会から優勝まであと一歩という結果が続いているのです。
第1回から第3回大会、全て遠征組による優勝。
第1回 池田政和(川口23期)
第2回 浦田信輔(飯塚23期)
第3回 松尾啓史(山陽26期)
今年こそ念願の伊勢崎勢の優勝なるか?と、地元ファンは奮起を待ち望んでいます。
その地元軍団の優勝筆頭候補である髙橋選手にかかる期待も自然と大きくなっていることでしょう。
そして、伊勢崎の記念レースといえばイベント関係もにぎやか!
今回もやりますよ、鉄馬縁日!メインイベントは『肉まつり』!
様々な種類の肉を頬張りながら、レース観戦を楽しんでいただきたいと思います。
先月のG1シルクカップでは『鍋まつり』が行われましたが、開門と同時に場内は親子連れ、カップルなど大変多くの方でにぎわいました。鍋の方も早い段階で売り切れになった店舗もあったそうです。
それが影響してか!?
鉄馬縁日の時はいつもスタジオへ縁日グルメを番組スタッフが届けてくれるのですが、G1シルクカップ時はスタジオには届きませんでした。
食レポの体裁をとって、毎回、縁日グルメを楽しみにしていましたが、残念ながら鍋を食べることができなかったのです……。
リポーターの矢尾ちゃんはちゃっかり鍋料理を堪能したそうですが(笑)。
ということもありますので、皆様におかれましても早目、早目の行動をお願い致します!
僕も今回こそは肉にありつきたいっ!!笑
あと遅いバレンタインのチョコレートが届くのもお待ちしておりますっ!!笑
【略歴】
森泉宏一(もりいずみ・こういち)
1984年5月8日生まれ
東京都出身 広島県・富山県育ち
父親の影響もあり、学生時代は野球に打ち込む
25歳の時、ボートレースで公営競技実況デビュー
2017年4月から伊勢崎オートでオートレース実況を始める
公営競技実況の他、プロアマの野球実況
さらにはイベントや展示会の司会
広告モデルや話し方教室講師などでも活動
野球好きの選手からの誘いもあり、
伊勢崎オートの野球チーム「キラッツ」に入部
しかし、デビュー戦において投手で二桁失点を喫する
その為に最近、オートレース界隈でその実力が疑われている
某選手からの「投げるスタミナがあるだけで助かっている」
という慰めの言葉が唯一の救い
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