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2022/06/10

木三原さくら

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

木三原さくら「恋して競輪ハンター」110 Hunting

「後悔しない人生を」。そのように、誰しもが思うことでしょう。また逆に、人生において、なんの後悔も未練もない人はいない。そうも思います。
私は、わりと幸せな性格で、今が一番幸せだと思えるタイプです。だから、そこまで人生における後悔や未練はありませんが、競輪の話になると話は別。外れたレースに未練たらたら。時には、寝る前に思い出して、悔しくて眠れなくなることも。そんなときの対処法は、翌日のレースの仕込みをする(前売りを買う)こと。次のチャンスがまたあると思えば、過去の未練も、少しだけ和らぐのです。

この車券に関する後悔や未練は、外れる度に生まれるわけではありません。競輪歴もぼちぼち長くなってきたので、恥ずかしながら車券を外すことに慣れてはいます。でも、ときどき強い未練が生まれる外し方があるのです。未練が生まれると、引きずります。そして、負の思いを引きずると、どんどん流れが悪くなります。当たれば、なんの問題もないわけですが、そうもいかないので、できればそんな思いは引きずらない方がいいですよね。なぜ未練の残る外し方と、そうでないところで違いができるのか。それはどんな時なのか、改めて考えてみました。

まず、多くの人に共感してもらえるかなと思っているのが__。
「買おうと思って、やめた車券がきたとき」。
これは未練たらたらパターンの、第1位です。チャリロトで投票していて、数字をクリック。投票パネルに表示され、なんならオッズや想定払戻金額までチェックしたのに、結局買わなかった。ひよって2車単にしちゃった。そんな狙い目がズバリ入った時、瞼の裏にチャリロト画面が思い出され、その残像がいつまでも消えません。本場で買ってる時もお客さんが、「俺これ買おうと思ってやめたんだよ~」なんて言いながら、当たり目が塗ってある投票用紙を見せてくれたこともあります。一度この目に、その手(投票用紙)に掴みかけた当たりを自ら手放したとき。これがまず何より未練が残ることだと思いました。

第2位は「2択を外した時」。
例えば、「本命を買う? 穴を買う?」という2択から、車券予想を始めることが7車立てのレースになってから増えました。どうしてもオッズに極端な偏りができてしまうので、全体を見ながらの展開予想ではなく、本命へいくか、穴配当を狙うかの2択で、展開予想を考え始めます。そういった場面が増えました。特に2分戦のレースが2択の連続になると思っていて、どちらのラインが前を取る? 前を取ったラインは突っ張る? 引く? 番手は差す? 差さない? ひとつのレースで、複数の2択問題が出題されます。この全てを外すと、5レース分が外れたくらいのダメージを感じるのは私だけでしょうか? 競輪は極端に言うと、9車なら504択、7車なら210択で、その中から当たりを見つける賭けごと。2択になるということは、一見簡単になっているように見えますが、504分の1の「外れてもしょうがないよね」という気軽さがなくなって、「ざわ・・・ざわ・・・」という究極の勝負を迫られている感覚になり、それはまさにデッドオアアライブ。
単純が故に、外せないという思いが強くなって、ダメージが倍増すると感じました。この二つのパターンが私にとって未練や後悔を残し、競輪が嫌になる負のスパイラスを引き寄せます。そこで、最近はそうならないように、一度決めた狙い目を変えない。2択で車券予想をするのではく、ふわっと全体を見ながら考え始めるようにしました。

みなさんは後悔しない車券購入のために、気を付けていることはありますか?
毎日の競輪が楽しくワクワクするものになるように、悔いなく楽しく車券購入に勤しみましょう♪

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【恋して競輪ハンター・過去コラム】
109Hunting「広島でコイコイマスター」
108Hunting「策士・小川真太郎」
107Hunting「競輪に恋して」
106Hunting「レースと重なる人生模様」
105Hunting「負けてる時の打開策」
104Hunting「繋がっていく玉野競輪」
103Hunting「おかえりワッキー」
102Hunting「面倒な客」
101Hunting「研究と進化を続ける競輪選手」
100Hunting「グランプリを振り返って」
99Hunting「残そうと 思う気持ちが 交わされる」

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。
好きな選手のタイプは徹底先行!
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。

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