宇都宮シクロクロスDay1

続くは男子エリート。今季敵なしの連勝中である織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)や、沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)らが参戦。全日本チャンピオンジャージを着る小坂光(宇都宮ブリッツェン)のチームのホームであり、普段宇都宮市役所に勤務する異色のレーサーである小坂の支持者も多く、小坂には、厚い注目と期待が注がれていた。オーストラリアからチャンドラー・マルクスとホブソン・マックス、ケイン・フィンの3名が参戦した。
チャンピオンジャージの小坂光(宇都宮ブリッツェン)、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)、沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)ら強豪選手がスタートライン先頭に並ぶ
注目を集めた小坂。多くのサポーターが会場を訪れ声援を送った
スタートの号砲が鳴り、好スタートを切ったのは村上裕二郎(明治大学)。そのままホールショットを獲得する。その後、織田が先頭に位置を上げ、小坂が後に続く。
村上裕二郎(明治大学)がホールショット
小坂はバイクにトラブルがあり、バイクチェンジのためピットへ向かい、若干の遅れを取ることに。あらゆる路面に強さを見せる織田は快調に飛ばし、織田と沢田、副島達海(大阪産業大学)が先頭集団を作った。
織田と沢田、副島達海(大阪産業大学)が先頭集団を形成
「このレースに全日本チャンピオンジャージで勝つこと」を今季の目標にしていたという小坂は、声援を受けながら猛烈な追い上げを見せ、先頭集団に復帰。ここから、織田、沢田の2名が抜け出し、先行した。快調に飛ばす2名だったが、隙をついた織田がアタック。さらにペースアップし、独走態勢に入った。3番手、4番手にいた2名からは、小坂が副島を振り切り先行し、2番手にいた沢田に迫った。
バイクトラブルに泣き、2度のピットインを強いられたが、魂の走りで追い上げた小坂
先行する織田に緩みはなく、滑るように軽快にコースを走り抜けていく。沢田と小坂は熾烈な2位争いを繰り広げ、ラスト1周で2人が並ぶエキサイティングな展開に。沢田は次シーズンの宇都宮ブリッツェンへの移籍が発表されていたこともあり、宇都宮の会場は大いに沸いた。
織田は危なげない走りで悠々とフィニッシュ。沢田と小坂の戦いは、前半にトラブルが続き、2度のピットインからのリカバリーで脚力を使っていた小坂が粘れず、沢田に先行を許し、沢田、小坂の順にフィニッシュした。
宇都宮シクロクロスで念願の初優勝を遂げた織田
笑顔で表彰台に立った織田、沢田、小坂
織田は、今季負けなしのJCXシリーズで6戦の優勝を飾り、勝利が過半数を超えたことから、早くも今シーズンのチャンピオンを確定させた。宇都宮シクロクロスでは初の勝利となり、「やっと勝てた」と喜びを語った。「Day2も優勝します!」と、表彰台では優勝宣言まで飛び出したが、翌日のレースでは、無敵の織田に迫れる選手が出てくるのかが焦点となった。
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【JCXシリーズ第6戦】
【結果】カンセキpresents 2022宇都宮シクロクロスDay1
男子エリート
1位/織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)0:57:30
2位/沢田時(チームブリヂストンサイクリング)+0:31
3位/小坂光(宇都宮ブリッツェン)+0:43
4位/副島達海(大阪産業大学)+1:13
5位/竹之内悠 +1:19
女子エリート
1位/小川咲絵(AX cyclocross team)0:48:47
2位/小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)+0:54
3位/渡部春雅(明治大学)+2:24
4位/石田唯(早稲田大学)+3:30
5位/大蔵こころ(早稲田大学)+4:16
画像:Satoshi ODA
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【JCXシリーズ2022-2023・レポート】
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