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2024/02/23

P-Navi編集部

シクロクロスJCX第8戦・愛知牧場

シクロクロスJCX第8戦・愛知牧場

続いて、男子エリートのレースが始まった。最前列からスタートした優勝候補の沢田時(宇都宮ブリッツェン)が好スタートを切り、コーナーに先頭で飛び込み、ホールショットを獲得。

東海シクロクロス愛知牧場の男子エリートのスタート
男子エリートがスタート

先行する沢田時
そのまま先行する沢田時(宇都宮ブリッツェン)

そのまま、レースをリードして走る沢田の後ろには、U23で全日本チャンピオンとなり、真新しいチャンピオンジャージを着る副島達海(大阪産業大学)がピタリとつけていた。大学生ながらも、U23のチャンピオンであり、2週間前のレースでは、沢田を破り2位に入った、実力の高い選手である。このまま、副島と鈴木 来人(OnebyESU-ICV)がセカンドパックを形成することになった。

先頭を走る沢田時
先頭をひた走る沢田

鈴木来人と副島達海
マッドコンディションの中を走る鈴木来人(OnebyESU-ICV)と副島達海(大阪産業大学)

副島が先行を始め、鈴木との差はじわじわと開き、最大1分以上にまで広がった。プロデビューから所属してきたチームを、今シーズンを最後に移籍する小坂光(宇都宮ブリッツェン)にとっては、このジャージで走るレースはこのレースを含め、2戦のみ。沢田ともに走るのは、これが最後となる。なんとしても沢田と共に立つ表彰台を確保すべく、全力で鈴木を追った。

ぬかるみのコンディション
雨は止んだものの、まだ路面はぬかるみの中

バニーホップでシケインを飛ぶ沢田時
バニーホップでシケインを飛ぶ沢田

沢田は独走に入ってから好ペースを刻み、3周目終了時までには、差を1分10秒にまで開いていた。4周目以降ペースを若干落としたが、万が一のトラブルにも負けないほどの差を、すでにしっかりと確保していた。
小坂は淡々と鈴木を追い上げ、最終周回に入る頃には、鈴木選手を捕らえる位置にまで上がっていた。
先行する沢田は悠々とフィニッシュラインを越え、1分41秒の差をつけて優勝。今季初優勝となった。2位には副島が入った。

優勝の沢田時
両腕を上げ、歓喜のフィニッシュを決める沢田。後続に大差を開いての会心の勝利となった

鈴木と小坂は最後まで3位争いを展開したが、最後には鈴木がわずかに先行し、3位表彰台を手に入れることになった。この日は56名が出走したが、完走者は、わずか6名だった。


表彰台に立った優勝者沢田、2位の副島、3位の鈴木

沢田は「泥の厳しいコンディションだったが、(この後)乾いていくかと予想し『乗って行ったもの勝ち』だと思い、ホールショットも取れたので、自分のペースでガンガン行った」とレースを振り返る。今季は表彰台には立つものの、てっぺんには立てないレースが続いた沢田だが「勝てない間もずっと支えてもらい、今日はみんなでつかんだ勝利だと思う」とサポートスタッフへの感謝を述べ、笑顔を見せた。

沢田時と小坂光
今季は同チームで共に走った沢田と小坂光(宇都宮ブリッツェン)だが、このレースが同じジャージで走る最後のレースとなった。健闘を讃え合うふたり

沢田はこのレースを最後に、世界選手権参戦のためにチェコに向かった。泥の中での厳しいレースであったが、様々なドラマが交錯する、見応えのある戦いとなった。

画像:Satoshi ODA

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【結果】
JCXシリーズ第8戦・愛知牧場Day2
男子エリート

1位/沢田時(宇都宮ブリッツェン)1:07:00
2位/副島達海(大阪産業大学)+1:41
3位/鈴木来人(OnebyESU-ICV)+1:52
4位/小坂光(宇都宮ブリッツェン)+1:56
5位/松本一成(SNEL CYCLOCROSSTEAM)+5:44

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