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2024/04/05

P-Navi編集部

Jプロツアー2024第4戦・宇都宮清原クリテリウム

Jプロツアー2024第4戦・宇都宮清原クリテリウム

動きが生まれないまま折り返しを越え、残り10周を切った。なおも、集団から飛び出す動きはなく、大集団のスプリント勝負になる可能性が濃厚となり、各チームは集団スプリントに備えた動きに移行し始めた。

宇都宮清原クリテリウム
ゴールを見据え、各チームが前方に上がってくる

宇都宮清原クリテリウムの終盤でアタックをかける
終盤に向け、アタックをかけ、集団を揺さぶる動きも

スプリンターを持ち、有利なスプリント勝負に持ち込みたいチームが集団前方に集まり、位置取りの競り合いが始まる。
残り3周となる19周目、シマノレーシングのメンバーが集団先頭に集まり、集団のコントロールを開始した。

宇都宮清原クリテリウムのゴール直前
ゴールが近づき、牽制が始まる

宇都宮清原クリテリウムで先頭を陣取るシマノレーシング
シマノレーシングが先頭を陣取り、ペースアップを始めた

各チームはこれに逆らい、前方にエースを率いる自分たちの隊列を作ろうとするが、シマノレーシングはさらにペースを上げ、先頭を譲らない。最終周回に入るとマトリックスパワータグが前日からの連勝をかけ、先頭で隊列を組むが、各チームが拮抗しあいながら、最終コーナーへ差し掛かる。

マトリックスパワータグが先頭でゴールに向かう
マトリックスパワータグが先頭を固め、ゴールへ向かう

この混沌とした状況の中、先頭でホームストレートに入ったのは、自身も全日本のタイトルを持ちながら、牽引役としても勘と実力に優れた草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)。この後ろから飛び出してくるのは、もちろん同チームのスプリンター岡本隼(愛三工業レーシングチーム)だ。
岡本は全力でパワフルに加速し、石原が追い上げようとスプリントをかけたが、この日の岡本に敵うものは誰もいなかった。誰も寄せ付けぬまま、岡本はこのまま先頭でゴールし、早くも今シーズン2勝目を挙げた。

岡本隼が圧倒的なスプリントで今季2勝目
圧倒的なスプリントで今季2勝目を挙げた岡本隼(愛三工業レーシングチーム)

前日に引き続き、石原は2位となり、3位に孫崎大樹(キナンレーシングチーム)が入った。
岡本は「チームではスプリント勝負に持ち込もうと話していて、皆が大きな逃げが生じないようチェックに徹してくれた」と感謝を語った。「たとえチームの選手が(チームのために動き、脱落して)減っても、最後の草場との連携には自信があった」と振り返り、全幅の信頼を置く草場がプラン通りに最終コーナーを先頭で周り、そこまで力を貯められた自分が、最後優勝するという「描いたプラン通りに勝てたことがチームにとってよかった」と、感慨深げに語った。

宇都宮清原クリテリウムの表彰台
優勝した岡本、2位の石原悠希(シマノレーシング)、3位の孫崎大樹(キナンレーシングチーム)

リーダーをキープした石原悠希と寺田吉騎
リーダーは石原、寺田が守った

石原は2日連続で2位に入り、ポイントを積み増し、個人総合首位を守り、U23首位も、6位となった寺田がしっかりと守っている。
4月には群馬、広島のレースが控える。コロナ禍が明け、各チームの海外遠征も再開し、今後は欠場するチームも出てくることと思われるが、シーズン前半のクライマックスである5月の国際レース、6月の全日本選手権へと向け、各チームは調整を進めて行くことになるだろう。

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【結果】
Jプロツアー2024第4戦
宇都宮清原クリテリウム(63km)

1位/岡本隼(愛三工業レーシングチーム)1時間24分59秒
2位/石原悠希(シマノレーシング)+0秒
3位/孫崎大樹(キナンレーシングチーム)+0秒
4位/フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン)+0秒
5位/アレクサンドロス・アグロティス(マトリックスパワータグ)+0秒

【Jプロツアーリーダー】
石原悠希(シマノレーシング)

【U23リーダー】
寺田吉騎(シマノレーシング)

写真:JBCF(一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟)

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【Jプロツアー2024・開催レポート】
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