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競輪

2018/02/08

Joe Shimajiri

疾風のサイドストーリー/近藤龍徳(愛知101期)

疾風のサイドストーリー/近藤龍徳(愛知101期)

近藤は検車場でも数多くの選手、ベテラン・中堅・若手を問わずに親交を持っているのが分かる。それは決して馴れ合いという雰囲気ではない。きっと近藤の人間的魅力は誰からも愛され、輪を広げているのだ。

ヤンチャな外見とのギャップもあるのかも知れないけれども、本当に心が温かい近藤のエピソードを簡単にもう一つ。
詳細は割愛させていただくが、筆者は11月の防府G3取材時、あるハプニングで、それはもう大変な状況に陥った。近藤はレース直後(ブロックセブン)にも関わらず、そんな筆者の世話を親切にも焼いてくれたのである。正直、気分はドン底であったのだけれども、近藤の屈託のない笑顔のおかげで気持ちはすぐに立て直せた。
防府G3取材を終えて、東京に戻ってから近藤にSNSで御礼のメッセージを送ると、間もなく近藤からご丁寧にも返信があった。私信なので内容は残念ながら明かせないが、その返信はユーモアに富んでいて、とても優しいものだった。筆者は感動して涙がこぼれそうになったものである。

近藤本人も”追加の鬼か?鬼の追加か?”という具合に、SNSにも記していたが、年明けから記念競輪の斡旋が続いている。コンディショニングも難しく、本人が思うような結果につながっていないかも知れない。それでも、近藤は絶対にこの壁を打ち破る。これは取材者ではなく、近藤のコミュニケーション・モンスターっぷりに惚れ込み、イチコロにされたファンの目線もあるけれども(笑)。

競輪ファンならばご存知の通り、近藤は競輪一家のサラブレッド。そして、現にヤンググランプリ(2014年・岸和田)とサマーナイトフェスティバル(2015年・函館)と、G2での優勝を成し遂げている。当然、近藤自身はG1制覇、及びGP出場を果たしての赤レーサーパンツ(S級S班)が今後の大きな夢に違いない。その時の近藤の勇姿は絶対に目の前で観たいし、シッカリ撮りたい。それが筆者の夢だ、取材者としても、ファンとしても。

Text & Photo/Perfecta Navi・Joe Shimajiri

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