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2020/07/14

P-Navi編集部

自転車選び【第3回】

自転車選び【第3回】

自転車を生活で上手に使うための『自転車選び』について、ここまで2回に渡って、特集してきた。今回は購入する自転車の種類を決めた後、安全、快適に乗るための確認事項や注意点、必要な準備などを取り上げたい。

第1回はこちら

第2回はこちら

自分のニーズに合った性能の自転車を選ぼう

自転車の種類を決めたら、まずは自分が想定している使用シーンに合った自転車なのかを再確認をしよう。

変速とブレーキ

アップダウンのある場所を走るならば変速が多い方が小さな力で楽に乗ることができる。スポーツバイクにはフロントギア(前のギア)が2枚以上、付いている自転車も多く、軽いギアも選べるため、走行エリアの選択肢も広がる。

 

 

前にも複数枚のギアがあれば、軽いギアが選べて、アップダウンコースも対応可能になる

前後のギアは左右のグリップ下にある変速レバーでチェンジ

ギアのないものは見た目もシンプル

変速のないものは見た目も操作もシンプルでリーズナブル。ギアがない分、軽量にもなる。平坦を低速で走るだけであれば、むしろ使い勝手が良いという人も。ただ、脚力に自信のない場合やソコソコの距離を走りたい場合、アップダウンがある場合はギア付きのものを選んだ方が結局のところ、活用の幅は広がるだろう。

ブレーキの性質や性能も車種ごと、車体ごとに選択肢があり、応じて価格帯も異なる。ママチャリであれば利きやすさ(特に雨天時)、音鳴り性能などで表示されることが多い。種類としてはクロスバイクに多いVブレーキ、ロードバイクに多いキャリパーブレーキ、最近MTBだけでなく、ロード、シクロクロスバイクへの使用が増えてきたディスクブレーキ(油圧、機械式)などが挙げられる。それぞれ特徴、メリットとデメリットがあり、販売店で確認して欲しい。

ロードバイク等に多いキャリパーブレーキ

クロスバイク等に多いVブレーキ

車輪(ホイール)サイズ

車輪サイズも実は様々だ。ママチャリの場合、24〜27インチ、クロスバイクのスポーツ寄りのものやロードバイクは、700Cという27インチ程度のホイールを履き、街乗り用途のクロスバイクはママチャリに近い車輪を履いている。ミニベロは8インチの超ミニタイプから20インチまで。MTBは26〜29インチが主流だ。

自転車のスピードは前後のギアの歯数の組み合わせと踏み込むペダルの回転数で決まる。このため、ミニベロでもギアの組み合わせにより時速50kmで走行できるものまである。

一概には言えないが、大きめの車輪の方が走行性能を上げており、小さめの車輪の方が低速の走行を想定している場合が多い。ママチャリの場合は適正身長内であれば走行感の好みで選ぶ。

ロードバイクの場合はやや小型の車輪もない訳ではないが、後に車輪を交換する可能性もあり、統一の車輪の方が乗り始めた後の都合が良いこともあって、車輪サイズよりもフレームサイズで選ぶ感覚になっている。MTBやミニベロは車輪サイズがそのまま車種の個性になるため、好みで選択することになる。

小柄な方の場合は大き過ぎない方が取り回しも楽であり、安定して乗りやすい。好みと共に、無理なく扱えるかどうか。販売スタッフと相談しながら総合的に判断することになるだろう。

タイヤ

自転車が唯一、路面に接するのはタイヤであり、タイヤは意外と重要なファクターである。タイヤの太さに関しては細いものは設置面積が少なくなるため、軽く乗れ、高速走行が可能となり、太くなると安定感が増す。タイヤは消耗品であり、経年劣化で交換するものだが、車輪のリム次第でタイヤの幅などが決まってくるため、完成車購入時に検討しておきたい。

左からシティサイクル、ロードバイク、子乗せや荷物を運ぶ想定の自転車のタイヤ。幅や、トレッド(溝)の量などは、自転車の用途によって変えられている。右のバイクは、荷重が大きくても安定するよう、タイヤの幅が太いだけでなく、小径に設定。(写真のロードバイクのホイールは少々太めで荒れた路面にも対応するタイヤを装着したもの)

一般的にビギナー向けのものや実用車は安定感重視で太目のタイヤを履かせていることが多く、想定する走行距離が長く、速度が上がる程、細くなり、表面の溝も少ないものになる。但し、スポーツバイクの場合はコースなどに合わせ、車輪やタイヤを替えることも多く、後からの変更もあるものとして考えたい。

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