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2020/08/06

P-Navi編集部

目指せ、スポーツバイクデビュー!Vol.2

目指せ、スポーツバイクデビュー!Vol.2

主に調整を行うのはハンドルからサドルまでの距離。体幹が鍛えられ、空気抵抗を減らす深い前傾姿勢を取る競技系ライダーは長くなるが、ビギナーや女性、腰の弱い方、ユッタリ乗りたい方はこの距離を短く取る。さらにハンドルの位置も高く設定することが多い。ハンドルが遠いと、腰やお尻の痛みが出たり、ハンドルのコントロールに余裕がなくなり、前方への注意が散漫になったりと、安全面でも危険が出てきてしまう。「ガマン」のない快適な姿勢で乗れるように調整が必要だ。

そもそもロードバイクというのは比較的、大きい「700C」と、呼ばれるホイール(車輪/大きさは27インチ程度のもの)で組み上げ、欧米の大柄の男性たちが中心に乗ってきた競技用自転車だった。日本には身長145cm程度から乗れるフレームもあるものの、設計に無理が出てきて当然だ。

700 Cのホイールを履いたロードバイクは少々大きく、大柄な欧米人向けとも言える。小柄な人が快適に乗るには調整した方がベターだろう。(最前列、3番手の緑のジャージの選手が共に身長175cm)画像:2019ツール・ド・熊野より

特に小柄な方がロードバイクデビューする際には、プロに調整をしていただいた方が安全と、言えるだろう。「合うサイズがなかなかないという小柄な方でもパーツ交換などの調整で、快適に乗れるようになることもあります。相談して欲しいですね」と、村上店長。乗り手に合った調整をすることで、バイクと一体感を持って乗り、より楽しめるようになるという。

ハンドルまでの距離には調整の選択肢がある。まずはステムと、呼ばれるハンドルとフレームを繋ぐパーツの交換だ。

フレームとハンドルはステムというパーツがつなぐ。この距離を調整する

ハンドルの取り付け位置も調整可能。ステムの下に並ぶスペーサーの厚みを減らせば低くできる

ハンドルが遠い場合は短いステムに交換する。これだけで乗り心地が激変することも

ステムはある程度の長さがあった方がハンドル操作が安定しやすく、理想的にはある程度のステム長を確保したいもの。二つのフレームサイズの間で悩むならば小さめの方がベターだろう。ただ、フレームはよく考えて設計されており、それほど神経質にはならなくても良いという。

サドルも調整が可能だ。取り付け位置を前後に動かすことができるし、サドルを支えるシートポストのオフセット量を変えることでもサドル位置を前後に動かすことができる。

サドルの取り付け位置は前後でかなり移動できる。指標となる目盛りも

ユッタリ乗りたい方は後ろ側にある程度の荷重を置ける設定の方が安定して乗ることができる。

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