プレイバック!走ってみっぺ南会津

バイクを走らせていくと、茅葺屋根の家々が軒を連ねる「前沢曲屋集落」が見えてくる。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、20棟もの伝統的家屋が並んでいる。もちろん参加者は自由に立ち寄ることができる。
前沢曲屋集落の前を抜ける(復路にて撮影)
ともに走る館岩川と田園風景との美しい景観を楽しみながら走る。豪雪地帯であることをうかがわせるスノーシェイドなども、関東の人間には珍しく、飽きることがない。
スノーシェイドの中をゆく。並ぶ格子の横を抜け、柱が遮り、チカチカと光の濃淡を感じられるのは、やはり新鮮な体験だ
橋を渡る参加者。このコースは山間にありながら、水辺の清涼な景色を随所で楽しめる
この日のルートはT字型になっており、T字路の突き当たりにある2つ目のエイドで、再度休憩。ここは舘岩川と伊南川の合流地点なのだという。「じゅうねん味噌」を塗ったお餅や、南郷トマトときゅうり。このトマトが絶品で、あまりに美味しそうに食べるものだから、やさしいエイドの方が勧めてくださり、何回もお代わりしてしまった。この新鮮なトマトは、わざわざ来て食べる価値がある!
甘めのじゅうねん味噌が塗られたやわらかいお餅。何個でもいけてしまう…
歯応えがよく、しっかりとトマトの味がしてジューシー。あまりにもおいしすぎた南郷トマト
爽快だったシャキシャキのきゅうり!年齢を問わず大人気だった
30キロのショートコースの参加者はここで折り返し。あっという間だが、それでも十分満足できるだろう。
川に沿って進む
60、100キロの参加者はT字型の左側パートへ。伊南川沿いを南下する。完全な平坦ではなく、わずかに上っているようだったが、スポーツバイクであれば、気持ちよく走れる程度のゆるい勾配だ。山と川との美しい光景を楽しみながら行こう。
次のエイドは、高畑スキー場! このイベントを象徴すると言えるメインのエイドであり、これを食べるために毎年足を運んでいる参加者も少なくない名物エイドだ。
エイドに近づくと、香ばしい香りが漂ってくる。そう、ここは焼肉エイド、しかもちょっと珍しいマトン丼が提供されるのだ。毎年、地元の男性たちがワイルドにマトンをあぶり、ちょっと辛めのタレとともに、あつあつのマトンを提供してくれる。その肉をあぶるさまも、お祭りのようでカッコよく、たとえ脚力に自信がなくても、マトンエイドまでは頑張ろうという参加者も多いのだ。
ついにマトンエイドに到着だ!
マトンは大人気。宇都宮ブリッツェンの選手も、レース会場とは違い、リラックスした表情で味わっていた
次々やってくる参加者が、大盛りのマトン丼を受け取り、自然に囲まれたオープンエアーのエイドで、笑顔で頬張る。これこれ、こうでなくちゃ! 今年も中止されたイベントは少なくなく、特に飲食を伴うものは制限も大きかった。久しぶりに他の参加者たちの笑顔を見ながら、一緒に美味しいものを頬張って、幸せを実感できるひとときだった。
※人気の蕎麦エイドを経て、いよいよゴールへ!次ページ→
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