那須高原ロングライド2023

大会の朝、早くからスタートゴールとなる那須町の余笹川ふれあい公園に参加者が集まってきた。前日に雨が降り、朝から会場は深い霧に包まれており、肌寒かった。だが、聞けば、那須岳方面は快晴で、路面も乾いているそうだ。見晴らす雲海の真下に、ちょうどスタート地点があるのだとか。上っていけば美しい景観が望めると聞き、参加者の気持ちも上向きになった。
時差スタートながら、多くの参加者が早朝から会場に足を運んだ
この大会は、ゲストが豪華なことでも知られている。公式レース参戦のため、例年よりやや少なかったものの、宇都宮ブリッツェン、さいたま那須サンブレイブ、キナンレーシングチームからロード選手が、地元の日本競輪選手会栃木支部所属の選手らが顔を揃えた。
豪華なゲストライダーが最前列に揃い、最初にスタートセレモニーを行った
少々の雨が降り始め、気温も低く、体を冷やす可能性があったため、カテゴリーごと時間をかける予定だったスタートもコンパクトにし、予定を前倒しにして運営された。
このスタートのタイミングから、地元の会社のソーセージや牛乳がふるまわれるなど、他の大会にはないおもてなしが始まった。宿の朝ごはんをおいしくいただき、ここでふるまいを食べて、エイドでさらに地元グルメをいただく、という、ほぼ食べ続けになるのだが、上級クラスにはしっかり長距離と獲得標高が用意されており、おいしくグルメを楽しめる設定になっている。
スタート前からフルサイズのソーセージがふるまわれ、悪天候ながら笑顔に
地元の牛乳のふるまいもスタート! この日、エイドやゴールを含め、数種類の牛乳を味わえるよう設定されていた
牛乳大好きな参加者も!(彼は牛乳とともに無事完走した)
スタートする間に、天気は好転し、気温も上がり、スタート順が後半のカテゴリーは、真夏のような天候の下でコースに飛び出して行った。
筆者は、最終スタートの40kmコースに参加。もっともやさしいカテゴリーではあるが、それでも440mの標高差が含まれている。ここには、冬のシクロクロスの全日本タイトルホルダーの小坂光選手(宇都宮ブリッツェン)や、競輪から、那須町在住の佐藤悦夫選手、山口貴弘選手、荒牧聖未選手がゲストとして加わっており、ファミリーの参加も多く、多様で華やかなカテゴリーとなった。
スタートからしばらくは上り基調ではあるが、美しい景観が続く
コースは、交通量の多いルートや、勾配のきつい箇所を巧みに回避し、農道を行くなど、心和み美しいルートが連なっていた。このコースは前半に上りが集中しているのだが、急勾配は現れず、景観に優れた道が続くので、ビギナーや子どもたちも楽しそうに走っている。走る方はありがたいけれど、看板の掲出や、立哨スタッフの配置など、決して容易ではなかったことと思われる。このような参加者目線の配慮が、この大会の人気の理由の一つであると言えるだろう。
楽しく走る参加者
のんびりと走って、第1エイドに到着。この大会では、エイドが那須高原エリアで15、ラーメンエリア限定でプラス3、西郷村方面でプラス3、計21ものエイドが同時に運営されている。通常のサイクリングイベントでは、ありえない話である。この40kmの中でも、3つのエイドに寄れるように設定されているのだ。
この第1エイドまでで、ある程度の上りを終えたことになり、少々ほっとしながら自転車を停める。汗だくで、のどはカラカラだ!
天気が好転し、汗だくで冷たいドリンクを受け取る。幸せな一瞬だ
那須修道院の「トラピストガレット」がふるまわれた
ここでも地元の牛乳がふるまわれていた
キンキンに冷えたペットボトルをいただき、あまりの美味しさに、ほぼ1本、この場で飲んでしまった。ここではバナナや、グリコの牛乳、お土産で大人気の那須修道院の「トラピストガレット」などが惜しげもなく提供されていた。まだ上りの途中であり、気は抜けない。ここでは参加者もあまり長居をしすぎないように、短い滞在で立ち去っていたようだ。
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