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2018/04/18

Sakura Kimihara

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

『恋して競輪ハンター』木三原さくら=10 Hunting

新年度が始まって2週間以上が経ちました。新しい生活をスタートさせた方は少し落ち着いた頃でしょうか?それともまだまだ慌ただしい日々をお過ごしですか?天気も暑かったり、寒かったり。さらには春の嵐もあったりで……不安定な気候が続きますので、体調を崩さないようにどうかご自愛下さいね。

競輪界の節目はクラスの入れ替わりが行われる1月と7月と言えるでしょうか。S級とA級ではスピードや仕掛けるタイミングが全く違うと、聞いたことがあります。期が変わってすぐは昇級した選手も、降級した選手も、それぞれがそのクラスでの立ち回りや走り方に四苦八苦し、波乱のレースも多くなります。
そんな期変わりから3ヶ月が経ち、ようやく選手の走りも通用する、しないに関わらず落ち着き出し、競走得点もボチボチ参考になってきました。そんな折、1人の選手がS級戦で初勝利を収めたのです。

石口慶多(兵庫103期)選手、私が初めて石口選手を認識したのは奈良記念の時です。その前の小倉F1で落車欠場。奈良では9着・9着・8着という結果に終わって3日でお帰りに。積極的に動いてはいましたが、S級では通用しないのかな?そう思ったのが正直な印象でした。
続く斡旋となった玉野記念の初日、石口選手は先行して4着。荒れた天気の影響もあったかも知れませんが、ゴール前まで逃げ粘っている姿を見て、あれっ?奈良で見た人と同じ人だよね!?なんて思わず確認してしまったほどです。2日目は武田豊樹(茨城88期)選手を連れた鈴木謙太郎(茨城90期)選手と先行争い、3日目は単騎で巧く立ち回れずでしたが、最終日には逃げて3着!S級初確定板となりました。
こんな具合に、玉野記念4日間で非常に気になる存在となり、続く伊東F1、平塚F1でも石口選手の積極的な競走は目立っていました。平塚では着は大きかった(7着・5着・7着)ですが、連日、バックを取る積極的な先行。その気持ちのいい先行、頑張りに、最終日には金網越しで「頑張れーっ!!」大きな声援を投げ掛けずにはいられませんでした。

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