TOP > コラム > 恋して競輪ハンター

コラム

一覧へ戻る

コラム

2023/12/26

木三原さくら

恋して競輪ハンター

恋して競輪ハンター

木三原さくら「恋して競輪ハンター」148 Hunting

2025年のリニューアルオープンに向けて、現在改修工事中の広島競輪。それに伴って、今年は開設記念「ひろしまピースカップ」が玉野競輪場で行われました。
初日、2日目は全国的に大寒波襲来となり、比較的、穏やかな気候の地域であるハズの玉野でも、雪がちらつくお天気でした。気温も5度を下回り、そして強風。たくさん着込んで、イベントステージに立っていても、どんどんと体が冷えていくのを感じました。厚着の私ですら凍える寒さ。当然、それはバンクを走る選手をも苦しめました。駆けた選手は残れず、また捲った選手でも、最後かわされる。そういえば、広島記念は昨年も雪が降ったなあ。広島のバンクは、直線長めのバンクで、追い込み選手から高配当をゲットした記憶があるなあ。ここは玉野? それとも広島? そんなことを思いながら、冷え込む体と財布を、必死に温めようとしていました。

この開催、チャリチャンではチーム広島VSチーム玉野で、軍資金10万円を元手に車券勝負を繰り広げていたのですが、万車券ハンターの瀬戸なみちゃんが大活躍。万車券を何本も的中させ、トドメは12万円を超える特大万車券で、見事、年間100本の万車券的中を達成。その狙い目をまるっと買って、番組予算は潤沢となり、決勝戦でいわゆる帯=100万車券勝負の準備が
整いました。
帯チャレンジは、3月の玉野記念以来。約10万円の資金をどう配分するか、同じチームで戦っていた解説の市田佳寿浩さんと、まず出した狙い目は20点。20点に配分しても50万くらいにしかならない。だめだ、これじゃ帯にならない! そこから展開を改めて考え直し、一つひとつ絞っていく作業を開始。今、思い出すとイメージは、ドラマでよくある爆弾処理で、赤と青の線どちらかを切っていくか、というような緊張感に似ているかもしれません。こういう展開だから、この選手の2着は切ろう。こうなったら、突っ込むだろうから、この折り返しはいるよね。そんなことを話し、一つひとつ、慎重かつ大胆に狙いを絞っていき、最終的に絞った8点勝負。

【広島記念G3in玉野(最終日)12R=S級決勝】
1/町田太我(S1・広島117期)
2/浅井康太(S1・三重90期)
3/稲川翔(S1・大阪90期)
4/大槻寛徳(S1・宮城85期)
5/佐々木悠葵(S1・群馬115期)
6/山内卓也(S2・愛知77期)
7/山田庸平(S1・佐賀94期)
8/野口裕史(S1・千葉111期)
9/皿屋豊(S1・三重111期)

3連単
17=3-25

ここまで絞れば、自動配分機能におまかせ。当たれば、どれでも140万円くらいになりそうです。買い間違え、買い漏れがないか心配で、投票する手がスゥーッと冷たくなりました。
レースは、放送ブースを飛び出し2センターすぎで見ていました。ハイスピードのレース。中部勢に叩かれた町田選手の番手から切り替えた山田庸平選手。続いた稲川選手が外、真ん中から浅井選手、内から山田選手が追い込んで、最後の直線。私たちのいた位置からだと、見えるのは懸命に踏む後ろ姿だけ。着順までは、分かりません。いや、実はちょっと分かってました。でも、希望的観測を捨てたくなかった。夢を、帯の夢を、見ていたかったのです__。

結果は7→2→5。最初の20点の中には、入っていた狙い目でした。どこかで、赤と青の線を切り間違えていたみたいです。普段は、まったり車券を買って、細く長く競輪を楽しんでいる私ですが、限界まで絞って、ヒリつくような狙い目を考えるのは、頭も精神力もすごく使いますが、面白いですよね。
玉野で2度目の帯チャレンジは、今回も成功とはなりませんでしたが、またいつかチャンスを掴んで、みんなで挑戦してみたいです。

今年も1年、たくさん車券を買い、たくさんのレースを見てきました。さまざまな夢と、ドラマを見せてくれた選手に、そして一緒に競輪を楽しんでくれた全ての人に感謝です。
KEIRINグランプリはこれからですが、2024年はどのような1年になるでしょうか。
競輪が見せてくれる唯一無二のドラマを、来年も楽しんでいきましょう!

***************
【恋して競輪ハンター・過去コラム】
147Hunting「玉野競輪初のS級ミッドナイト」
146Hunting「この涙を忘れない」
145Hunting「並びの思惑」
144Hunting「都築巧選手の完全優勝」
143Hunting「私たちのオールガールズクラシック」
142Hunting「オールガールズクラシックG1を終えて」
141Hunting「本命選手にかかるプレッシャー」
140Hunting「競輪は初手」
139Hunting「追いかける優勝車券」
138Hunting「S級ミッドナイト」

【略歴】

木三原さくら(きみはら・さくら)

1989年3月28日生 岐阜県出身

2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。
好きな選手のタイプは徹底先行!
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。

ページの先頭へ

メニューを開く