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自転車ライフ

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2023/01/04

P-Navi編集部

プレイバック!ホノルルセンチュリーライド(前編)

プレイバック!ホノルルセンチュリーライド(前編)

カハラのショッピングセンターの横を抜け、ハイウェイへ。ハイウェイと言っても、自動車専用ではなく、指定区間は自転車も走行可能だ。このあたりまで地元の警察官が交差点に立ち、一番端の車線で自転車を誘導してくれ、安心して走れる。


朝のハイウェイをひた走る

しばらく行くと、ビーチパークが見えてきた。一口に「ハワイ」と言っても、実はエリアごとに表情は実に多様。ビーチの海の色や風情も異なっており、このイベントでは、ワイキキから、スワンジービーチパークまで、色も雰囲気も違う美しい海を堪能できる。一般的なハワイ旅行では味わえないハワイの多様さ、美しさを、自転車で走ることで間近で感じられるのがこのロングライドの最大の魅力だ。だからこそ、リピーターが多いのだろう。

ハイウェイパートが終わり、次に待っているのは「ハートブレイクヒル」。心が折れる激坂、というところか。確かに住宅街を右折すると、突如坂が出現するので、気持ちが折れるが、勾配は実際のところ、さほどきつくない。坂自体もそう長くないので、この後に体力を温存するために押し歩きしても、時間的ダメージはさほど大きくないだろう。名前に負けて、慌てないことが一番大切。皆、順調に上り終えたようだった。


ハートブレイクヒルを上る


第1エイドに到着!

ゴルフ場や住宅地を越え、海に出て、第1エイドの「サンディ・ビーチ・パーク」で休憩。25マイルコースはここで折り返す。ここでは、オーツ麦やドライフルーツ、ジャムなどを使った栄養価の高そうな焼き菓子が何種類か提供され、テンションが上がる。海外の食べものは、興味深い。フレーバーは、いちごや、ブルーベリー、いちじくなどがあり、どれも美味で、食感もよく、体に良さそうだ。今年のエイドは期待できそう! 冷たいドリンクを受け取り、先を急ぐ。


ここではオーツ麦やドライフルーツを使ったシリアルビスケットが出た。トランス脂肪酸がゼロで、オメガ3系の脂質が入っているらしい

ロングライドイベントは、エイドで休みすぎないことが大切。スポーツバイクなら問題なく出せる「時速20km」で走れば、8時間で完走でき、制限時間の17時までには余裕で戻れることになるのだが、エイドで休みすぎると、きびしくなってくる。速度が変わると疲労が増すため、脚力、体力に自信がない場合は「一定ペースで走ること」が鉄則。ロケーションのいいエイドは居心地がよいが、ゆったりしすぎるのは禁物なのだ! ここから海沿いを進み北上する。ほどなく、絶景が楽しめる高台のビューポイント「マカプウ」へ。上り坂を越え、展望スポットで海岸線を見渡すと、群青色の海が広がっている。あまりの美しさに、皆、バイクを停め、記念撮影を楽しんでいた。


マカプウに向かって上る


入り組んだ海岸線と美しい海

広がる海とビーチを眺めながら、気持ちよく下り、しばらくは海沿いの道をゆく。
ルート上にはコンビニやガソリンスタンドもあり、エイドのお手洗いが混んでいたら、使わせてもらえるし、買い物で立ち寄ることも可能。距離が長いので効率よく走りたい。海沿いのルートから外れ、木々に囲まれたエリアへと入っていく。


北上してきた海岸線から内陸へ。探検気分でバイクを進める

ワイキキビーチリゾートのイメージが強いオアフ島だが、映画「ジュラシックパーク」のロケにも使われたように、ジャングル地帯も存在している。内陸に向かうと、湿度も少し変わり、熱帯の雰囲気が漂う。ハワイ特有のてっぺんが平らの火山が見え、耳を澄ませば、動物や鳥の声も聞こえてくる。探検隊の気分だ。


「道路をシェアしよう」の看板に馬が!

ジャングル地帯を出て、ふたたび市街地へ。第2エイドは「カイルア・インターミディエイト・スクール」。50マイルの折り返し地点だ。ここは「シェイブアイス エイド」として知られており、カラフルなシェイブアイス(かき氷)が提供される。目にも嬉しいだけでなく、今年は暑く、本当にありがたい! 好みのシロップを選べるのだが、日本とは色とフレーバーの組み合わせが異なるので、注意が必要。筆者がセレクトしたブルーは、「ブルーハワイ」ではなく、バニラ味! 文化の違いを感じる。


目にも楽しいシェイブアイス


フルーツやスナックが提供された

他には、バナナやオレンジなどのフルーツ、フィリングや、ナッツたっぷりのエナジーバーなどが提供されていた。
100マイルの完走には、通過制限時間が設定された次のエイドが非常に重要で、10時半までの通過が必須となる。高速でも自由に走れる方を除き、状況が見え、第3エイド到達予想ができるこの第2エイドまでは、少し緊張感を持っていなければならない。この日は、ペースよく進むことができており、心穏やかに休憩を楽しむことができた。

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