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2023/07/13

鈴木奈央

鈴木奈央の「自転車ストーリー」Vol.22

鈴木奈央の「自転車ストーリー」Vol.22

こんにちは! 鈴木奈央です。
まだまだ梅雨があけず、どんよりした日が多いですね。早くカラッと晴れる夏が来て欲しいです。
季節の変わり目は体調の管理も難しいですね……。皆様もお気をつけて、お過ごしください!

今回は、岸和田競輪場で行われたガールズケイリン初のG1レース「パールカップ」について書きたいと思います。
ビックレースは、やはり普段の開催とは違い、ピリッと感があり緊張しました。3日間が終わると、ドッと疲れがきて……。男子選手は、6日間も戦っているのかと思うと、本当にすごいなぁと思います。尊敬します。

今回のパールカップの勝ち上がり方法は、初日が予選、2日目が準決勝、3日目が決勝という形式で、初日からとても重要でした。そして、初日は4着……。4着は1人しか準決勝に進むことができなかったのですが、ラッキーが起きて、その1人になれたのです。このラッキーをものにしないといけないと思い、意気込んで走った準決勝でしたが、踏み負けてしまい、これも4着……。残念ながら決勝に乗ることは出来ませんでした。それでも、連日たくさんの方に応援していただけて、嬉しかったです。

鈴木奈央

やはりビックレースは特別です。強い人しかいない中で走るので、レース展開も読みづらいですし、とても緊張します。それでも、私は「楽しい」と感じることができました。どうなるか分からない展開を予想して、レースを組みたてたり、自分の直感を信じて走る__。とてもワクワクしました。決勝を走ることになれば、さらに緊張もするでしょうし、もっとワクワクした気持ちにもなれるんだろうなと思います。「自分もそこで走りたい!」「次は決勝に乗るぞ!」と思うことができたので、またこの舞台に戻ってきます!

鈴木奈央

私の次の開催は「ガールズケイリンフェスティバル」になります! 2021年に行われたガールズケイリンフェスティバルも同じ函館競輪場で行われましたが、その時は決勝に乗れたのが嬉しかったのを、よく覚えています。ガールズケイリンフェスティバルは、パールカップとは違い、普通開催と同じ勝ち上がり方法です。予選2日間の着順で点数がつけられ、その点数が高い人が決勝に乗れます。2021年のガールズケイリンフェスティバルの初日は5着に敗れてしまいました……。しかし、2日目で2着を取ることができ、2日目の点数の方が高く設定されているため、ギリギリで決勝に乗ることができました。初日に大きい着を取ってしまったため、勝ち上がりは厳しいかなと思っていたのに、決勝に乗ることができて、とても良い経験ができたと思います。その時の決勝は、落車もあったり、私は何も出来ずに終わってしまいましたが、またここで走りたいと強く思いました。その場所、その大会に、また出場することができることを嬉しく思います。

函館競輪場は、2021年のガールズケイリンフェスティバル以外では走ったことがなく、7月15日から行われる2023年のガールズケイリンフェスティバルで2回目になります。ですので、正直、バンクの特徴や性質を掴んでいるかと言われると、不安がありますが、良いイメージしかないことは間違いなしです! イメージはとても大事で、大切にしています。良い方向にいくよう、皆様も願っていてください!! 熱い走りを見せられるように、頑張ってきます!!

サマーナイトフェスティバル後の予定は
8月5日~7日 小倉(ナイター)
8月12日~14日 静岡
8月21日~23日 玉野(ミッドナイト)です!

久々に地元開催が入っているので、気合が入ります! 地元といっても、静岡競輪場で練習をしているわけではないのですが……。まだ静岡競輪場で優勝できたことがないので、決められるように頑張ります! 応援していただけたら嬉しいです!!

鈴木奈央

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【過去のコラムはこちら】
鈴木奈央の「自転車ストーリー」
Vol.21「初のG1パールカップ」
Vol.20「デビュー当時の思い出」
Vol.19「通算100勝達成!」
Vol.18「アップからレースまで」
Vol.17「気持ちの切り替え」
Vol.16「2022年を振り返って」
Vol.15「久しぶりの500mバンクへ」
Vol.14「モーニングの第1レース」
Vol.13「瞬発力のレベルアップ」
Vol.12「偉大な先輩の記録」

【略歴】

鈴木奈央(すずき・なお)

1997年2月9日生 静岡県出身

ガールズケイリンでは110期生(ガールズ5期生)として日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)に入り、在校1位の成績を上げる。2016年7月に静岡競輪場でデビュー。2戦目の平塚で初優勝を達成した。2023年1月の松戸で通算12回目の優勝を完全Vで果たしている。
自転車競技では2017年11月にUCIトラックサイクリングワールドカップ第2戦(イギリス・マンチェスター)において女子チームパシュートに出場、同種目の日本初となる銅メダルを獲得した。

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