ツアー・オブ・ジャパン2022最終ステージ
UCI(世界自転車競技連合)認定の国際レース「三菱地所 presentsツアー・オブ・ジャパン(以降、TOJ)2022」は5月22日、東京の大井埠頭周回コースで、最終ステージを開催した
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第1ステージ
第2ステージ
第3ステージ
2019年の開催までは、日比谷公園をスタートし、周回コースまではゲストを交えて、パレード走行をする区間が含まれていた。しかし、縮小開催となった昨年からは、この周回コース内のみでの開催となった。晴天に恵まれたこの日、3年ぶりに有観客で開催された東京ステージには、2万3,000人もの観衆が集まった。
今年のレースは、1周7kmのコースを16周する112kmの設定だ。周回は一箇所のヘアピンコーナーと鋭角コーナーが含まれるものの、完全に平坦であり、例年は高速で展開され、各チームのスプリンターたちが競り合う迫力のあるゴールシーンが名物になっている。
ヘアピンコーナーを含む東京ステージ
コースは完全に平坦であり、例年高速レースが展開される
多くの観客が熱い視線を送るスタートラインに、ここまでコマを進めた選手たちが並んだ。4ステージのみでの開催ではあったが、レースのペースも速く、途中でタイムアウトを宣告され、レースを去った選手も少なくない。
先頭に並ぶ各賞リーダーの選手たち。ブルージャージ以外は、この日完走さえすれば確定だ
先頭には、個人総合成績首位のグリーンジャージを着たネイサン・アール(チーム右京)、山岳賞のレッドジャージを着た小林海(マトリックスパワータグ)、U23首位のホワイトジャージを着た宮崎泰史(宇都宮ブリッツェン)と、ポイント賞首位のブルージャージを着たレオネル・キンテロ・アルテアガ(マトリックスパワータグ) が並んだ。
ほぼ各賞は決定だが、ポイント賞は、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が1点差でキンテロを追っており、この日に設定されたスプリントポイントとゴールの着順によって与えられるフィニッシュポイントの行方によっては、ジャージが入れ替わる可能性がある。岡は前日のステージもスプリントで競り勝っており、十分に逆転の可能性をはらんでいた。レースの行方によっては、さらに下位からの突き上げも可能な点差であった。
自転車活用推進法制定のために尽力した元参議院議員小泉昭男氏(左端)などを迎え、パレード走行が行われた
まずは来賓を迎えてのパレード走行が設定され、3.8kmのニュートラル走行の後、決戦の火蓋が切って落とされた。これまで耐えてきたスプリンターたちは、このステージこそが存在を示す場所。積極的にアタックがかけられる。2周回目にライアン・カバナ(ビクトワール広島)が動き、逃げ集団が生まれかけたが、個人総合7位に位置するカバナを行かせるリスクは負うまじと、先行する選手たちを集団が飲み込んでしまった。
その後も動きが出るが、封じ込まれ、アタックは決まらない。
集団内で守られるように走るグリーンジャージのネイサン・アール(チーム右京)
スプリント賞の1回目は、なんとしてもジャージを守りたいキンテロが1位通過し、5点を獲得した。岡が2位通過で3点を確保し、3点差でキンテロを追う。
6周回目に門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPO デヴェロップメントチーム)、⻄尾勇⼈(那須ブラーゼン)、ホセ・ビセンテ・トリビオ・アルコレア(マトリックス パワータグ)の3名が先行した。集団はこの3名を容認し、ようやく逃げ集団が決まった。
この3名を追うべく、前回の全日本チャンピオン、入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)、山田拓海(日本ナショナルチーム)、実力者新城雄大(キナンレーシングチーム)が追走に出た。先頭、追走集団ともに、全員が個人総合成績ではトップに10分以上の差がついている選手たちだ。
今年もハイペースのレースが展開された
7周回目に突入した時点では、追走3名との差は17秒、メイン集団との差は35秒程度と、まだ不安定であったが、8周回終了時点ではメイン集団におよそ1分30秒のタイム差を付け、レースはいったん落ち着きを見せた。
9周回目、追走3名が逃げ集団と合流し、合計6名の逃げ集団となった。2回目以降のポイント賞は、この集団のメンバーが獲得することになった。メイン集団は1周ごとに10秒程度を縮めるペースで、じわじわと差を詰めるが、依然、大きな動きはなく安定し、淡々と周回を重ねて行った。
フィニッシュを見据え、各チームのさまざまな思惑がうずまくメイン集団
だが、スプリンターたちがこれでレースを終えるはずがない。メイン集団はラスト3周で一気にペースアップし、追撃態勢に入った。タイム差は一気に30秒差まで縮まった。
※TOJ最終ステージの結末は……!?
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