自転車選び【第2回】
自転車の選び方を紹介するシリーズの第2回。
前回お伝えしたようにママチャリと、呼ばれる自転車もニーズに合わせて、多様化している。今回はさらに具体的に、自転車の種類について説明しよう。
『似ているようで多様な自転車』
売り場にギッシリと、自転車が並ぶ『サイクルスポット 武蔵小杉店』。
一見する限り、日常使いに重宝しそうな自転車が多いのだが、よく見ると1台、1台に特徴があり、少しずつ異なっている。ある程度、用途を絞り込んだとしても、これだけのバリエーションがあるとなると、一体どうやって、自分に合った自転車を選んだら良いのだろうか?
「まずは用途ですね。どんなシーンで使うのか、どのくらいの距離を乗るのか」。
自転車選びで最も大切なことを尋ねると、高田正治店長からはこのような答えが返ってきた。どのように乗りたいのかが見えてくれば、自然と、選ぶべき自転車は絞り込まれるのだという。
自転車を選ぶ際、考慮する乗り手の要素は距離、走る場所の路面と地形(アップダウンの量)、好みの速度帯、荷物運搬の有無、乗る際の服装、行き先、価格帯などがある。これに対応する車体の要素としてはフレームの設計、変速の数、タイヤの太さ、ブレーキの性能、カゴやキャリア、スタンドなどの有無などだろう。
自転車の車種
それでは、どんな車種があるのか見てみよう。
実用のツボを押さえていて、ともかく便利なのが『ママチャリ』だ。
まずは日本で最もメジャーなママチャリ。ストレート(フラット)ハンドルのシティサイクルとU字ハンドルの軽快車の2種類があることは前回、お伝えした通り。
一般的なママチャリはタイヤも太目で、フレームも安定感が高く、バランスを取りやすい。重量はそれなりにあるが、屋外での保管を想定した頑丈な作りになっている。前輪ブレーキは車輪のリムを挟むキャリパーブレーキ。後輪は値段によるが、音鳴りしにくいローラーブレーキ搭載のものが人気。カゴや泥よけ、スタンド(多くの場合、安定感の高い両足スタンド)が付き、日常生活の中で実用的に使われることを想定している。ライトは電池や充電も不要な走行に伴う発電タイプが主流。ベル、カギなどが備え付けられている点も非常に便利で安心して乗れる。シンプルな変速なしのものから、7段変速程度のギアが付いたものが多い。価格帯は1万円台から6万円台程度。品質を見極めて、良いものを選びたい。
まずは日本で最もスタンダードな軽快車。ママチャリの代名詞とも言えるだろう。上半身をゆったり構えても乗れるU字ハンドルが付き、トップチューブはまたがりやすいスローピング(傾けられたもの)タイプ。後部の車輪横にはスカートを巻き込まないスカートガードが付いたものが多い。キャリア付きで、荷物が多い方は後部にもカゴを取り付けることができる。比較的、近距離での買い物などの荷物を運ぶ乗り方に最適な自転車だ。
一方、シティサイクルはストレートハンドルが付き、ごく軽い前傾姿勢で乗るスポーティーなママチャリだ。5~6km程度なら快適に乗れ、10km圏内でも問題なく使える。通勤などの荷物があり、ソコソコの距離を日常的に移動する方にオススメ。走行性能も考慮され、複数の変速が付いている。軽量で多段ギアのもので脚力のある方は踏み込めばスポーツバイクに近い速度で乗れ、かなり優秀な交通手段になるだろう。
多段ギアはギアが外装(外にむき出しになったギア)のものが多いが、チェーンが落ちないよう工夫されており、チェーン落ちのトラブルなどはあまり起きなくなっているとのこと。
ママチャリのサイズは車輪の大きさで表示するが、最も大きな27インチの自転車で、身長150cm以下から乗れるように設計されているものもあり、自転車に設定された適応身長の範囲内であれば走行感覚の好みで選んでOKだ。
一般的に大きな車輪の方が(実際のところは前後のギアの比でも変わってくるが)、「グングン進む」感覚が強くなる。
そして、フレームの素材、変速数、オートライトの有無や駆動部分に使われるのがチェーンか?それとも注油不要なベルトなのか?などの要素に加えて、安全性能などにより、値段が変わってくる。
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