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2022/01/05

P-Navi編集部

小田原おひとりさまライド(後編)

小田原おひとりさまライド(後編)

一夜城のある石垣山は、豊臣秀吉が1590年に小田原の北条氏を包囲した際に本陣の総石垣の城を築いた地。一夜で櫓などの骨組みを作り、白紙を貼って、白壁を作り上げたかのように見せたことから「一夜城」や「石垣山」と呼ばれるようになったという。この山に向かうヒルクライムは、2kmほどで200mほどの高度差を上る、かなりの急勾配なのだが、このe-bikeなら上れるに違いない。


いきなりの急傾斜!でも、e-bikeなら怖くない

上り始めてすぐ、路面に滑り止めが施された急勾配が現れる。くじけそうになるが、今日はe-bikeだ! 変速を軽くし、アシストパワーを上げると、この急坂でもバイクはスイスイと軽快に上がっていった。広がる小田原の街のパノラマは感動的だ。ルート沿いの果樹畑の黄色い柑橘がたわわに実る様子も、ほっこりした気持ちにさせてくれる。急勾配のヒルクライムでありながらも景観を楽しみながら、公園にたどり着くことができた。


急傾斜を上ると、小田原の街のパノラマが広がる


果樹畑が並ぶ。たわわに実る柑橘に手が届きそう

一夜城まで自転車で上がることはできないが、徒歩であれば自由に散策することができる。展望台からは秀吉と同じように(時間は経ったが)小田原の景観を眺めることができるそうだ。ただし、この公園は東京ドームの1.2倍もの広さがあり、散策するには、時間に余裕を持って訪れる必要がありそうだ。この日は、美しいレストランなど、公園手前に広がる雰囲気や眺めを楽しみ、下山することにした。


一夜城の石垣。徒歩であればこの上まで登ることができる


ヨロイヅカ・ファームの庭園の向こうには海が望める

眼前に広がる絶景を眺めながらのダウンヒルが最高に気持ちいい! あまりの美しさに、何度もバイクを止め、写真を撮ってしまった。楽しみ尽くし、まったりとしてしまったが、ここからはゴールを目指そう。来た道を戻るため、行程はシンプルだ。


一夜城公園から、大パノラマを楽しみながら下る

太平洋岸自転車道に再度合流し、矢羽根に従って、大磯平塚方面を目指す。帰りは大磯でバイクを乗り換えず、シンプルに平塚のポートに向かい、バイクを返すことにした。

夕方になると、国道一号線の交通量はかなり増えてしまう。少し、楽しみすぎてしまったと反省。できるかぎり速やかに平塚に戻ろう。帰りは道もわかっており、寄り道もないため、スムースだった。クルマに気をつけながら15kmほど走り、大磯プリンスホテルに入り、ここからさらに10kmほど走って、平塚のe-bikeステーションにたどり着いた。疲れていてもアシストがあるため、一定のスピードはキープできるのが嬉しいところ。予定通り、e-bikeを返却し、徒歩で平塚駅に到着。全行程、無事に終了!


大磯プリンスホテルまで戻ってきた!矢羽根に従い、敷地内を抜ける


平塚へ向かう。大磯〜平塚間は海側にも使用可能なルートがあるそうだ

e-bikeの1日の利用料上限は2500円(12時間以内)。これだけの性能があるe-bikeを、2500円で借りられれば、かなりリーズナブルと言えるだろう。


「KUROAD」ポートが設置された平塚サンライフガーデンホテルに到着!

この日走ったエリアには、魅力的でクオリティーの高い立ち寄りが多く、正直なところ、事前に予想していたよりも、はるかに楽しいライドとなった。太平洋岸自転車道の印である矢羽根をたどっていけば、道に迷わないという点もありがたかった。

走行した日は火曜日で定休日に設定している店舗も多かった。走りに行く際には、事前に休業日の確認をした方がよいだろう。
太平洋岸自転車道は、千葉から和歌山まで続いている。他の区間も機会を見つけて、走りに行ってみたい。

画像:編集部
太平洋岸自転車道

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