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2022/01/15

P-Navi編集部

リバーサイドをつなぐサイクリングツアー

リバーサイドをつなぐサイクリングツアー

続いての目的地は農園だという。ただの農園ではなく、とてもすてきなスポットなのだそうだ。近隣の閑静な住宅地を抜け、ゆるゆると走る。ほどなく、住宅地から離れ、緑地に入った。丘の周りを回るように進む。道は次第に細くなっていく。この先にどんな農園があるのだろうか。未舗装道路のエリアに入る。もう目的地は近いらしい。


自然いっぱいの中に伸びる道をたどっていく。この向こうに農園が?

コーナーを回り込むと、パッと視界が広がった。空が広い! 行き先には畑が広がっているようで、作業されている方々の姿が見えた。たどり着いたのは「こころファーム」。堆肥と腐葉土のみを使い、オーガニックの野菜の生産と販売を行っているそうだ。目の前に広がる土地には、畑のみではなく、椅子などのセットも置かれていた。訪れた人たちがここで時間を過ごすこともできるのだろう。山側のエリアには、ハンモックやターザンロープ、ブランコも! まるで絵本の中のようだ。

オーナーの方の話によると、野菜の美味しさを、子供たちや皆に知ってもらいたい思いから、この農法で、妊婦や赤ちゃんでも安心できる栄養たっぷりの野菜を育てているそうだ。野菜へのこだわりに加え、皆が環境を楽しめるようにと、訪れる人のために、こういった仕掛けを用意しているとのこと。ドックランスペースもあり、ペットと一緒に訪れることもできる。お願いすれば、畑からそのまま新鮮な野菜を購入することもできるそうで、この日も白菜やいくつかの葉物野菜が対応可能とのことだった。
何人かの参加者が、話を聞いたあと、ブランコやハンモックに挑戦し、豊かな自然環境の中で、揺れに身を任せながら、流れる時間を楽しんでいた。


ブランコを楽しむ参加者


農園には、畑や、くつろぎのスペースが広がる

しばし散策を楽しんだ後、サイクリングの最後の行程に向け、再出発した。本日のラストパートは小貝川サイクリングロード。利根川や鬼怒川と比べると、ローカルな印象のある川だが、全長は111.8kmあり、利根川支流の中でも、2位の長さを誇る。


終盤は小貝川サイクリングロードを中心に走る


住宅街を行くのも楽しい

ここからも、走りやすい道をつないだルートでゴールへと向かう。ゴールには、おいしいイタリアンランチが待っているのだ!
あっという間に、ゴールの「さくら坂VIVACE」へと到着。朝の集合はこのレストランの第2駐車場だったが、今回は店舗にゴールする。店舗といっても、敷地丸ごと演出された小さなテーマパークのような魅力的なスポットだった。


「さくら坂VIVACE」敷地内に自転車とともに入る。まるで異国に来たようだ


美しい景観が望める中庭でゴールの記念撮影。皆さん、がんばりました! あとはごほうびを残すのみ!

この日は特別に敷地内に自転車の持ち込みが許され、中庭スペースへと自転車を押して入って行った。「古民家レストラン」と聞いていたのだが、想像していたような和のテイストでななく、レンガ造りの門や、土壁のようにも見える白壁など、まるでイタリアの郊外レストランのよう。丘の上に位置しているため、中庭からの眺めも最高!斜面を生かし、敷地内にもイタリア風の階段などもしつらえられており、本当にイタリアを訪れているような不思議な感覚に包まれた。

つくばエクスプレスの守谷駅からアクセスできる街中のスポットからスタートしたのにも関わらず、サイクリングパートは市街地から離れ、自然の中の道を冒険のように走り抜け、渡船にも乗り、最後は日本であることすら忘れてしまうような特別な空間に入り込んだ。グループで、どこか異世界に旅をしたような、魔法にかかったような1日だった。

シェフが用意してくれたのは、採れたての無農薬野菜をふんだんに使ったサイクリスト向けのオリジナルメニューとのこと。朝からの走行で、気持ちよく腹ぺこな参加者たちは、運ばれてくる彩りのよいメニューに舌鼓を打ちながら、楽しかった1日を振り返った。食後、希望者は敷地内の散策や、ハーブ摘み体験なども楽しんだ。


無農薬野菜のサラダと自家製サルシッチャなどの盛り合わせ


無農薬農法で栽培する農家さんと考案した、ビタミンたっぷりの秋カブにクエン酸豊富なレモンを組み合わせたクリームパスタ(画像提供:株式会社ラール・アワー)

この日のプログラムはこれにて全て終了。走行経験がほとんどないと語っていた方も、とても満足げな表情を浮かべていた。地元の方であったとしても、地域の再発見ができたツアーだっただろうと思う。

このライドの主催である「rall. hour(ラール・アワー)」は、この地域に根差し、季節に合わせ、自転車でこの地域の魅力を楽しめるようなツアーを今後も計画していくという。これから、どんな体験ができるのだろう? とても楽しみだ。

画像:編集部
株式会社rall. hour(ラール・アワー)

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