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2022/02/11

P-Navi編集部

【北海道】スノーバイク×カーリング

【北海道】スノーバイク×カーリング

ここからまた農道に戻る。皆、ランチが楽しみなことと、走行に慣れてきたことで、一気にスピードが上がった。時折行き交うクルマのドライバーたちは、ファットバイクの一行に驚く様子を見せるが、とても親切に空間を開けて、ゆっくりと抜いてくれる。こういう地元の心遣いあってこそのツアーとも言えよう。


快調に走る参加者たち。ランチに向け、ペースアップ!

ほどなく、アスリート向けの宿泊施設「アスリートステイズ」に到着した。合宿などで利用する際には、自転車はシャッターを開けて荷物置き場に入れてもらうのだが、今回は滞在時間も少ないので屋外に停めさせてもらうことに。


「アスリートステイズ 」に到着!

眺望のよい4階の食堂エリアに上がると、ほどなくランチが運ばれてきた。管理栄養士さんが作ってくれたアスリート向けのメニューで、高タンパク、低脂質で、温野菜もたっぷり含まれている。通常は宿泊客のみへの提供だが、今回は特別に用意してくれたものだ。


アスリート向けのヘルシーなランチ。必要な栄養素がたっぷり含まれている


開放感のある食堂でランチをいただく

メニューは全て調理法もシンプルで味付けも控えめ。もちろん、ボリュームはたっぷりあり、使用されている食材の種類も、量も豊富で、物足りなさを感じることもない。運動した後ということもあり、よりいっそう素材のうまみを感じることができ、得した気分になった。身体が喜ぶランチだった。正直、毎日でも食べたい!


トレーニングルーム には必要なマシンが揃っている


キッチン完備の部屋も。調度品もセンスよく、とても過ごしやすい

宿泊室だけでなく、トレーニングルームやミーティングルーム、マッサーが使えるベッドなど、様々な競技のトップアスリートでも満足できる設備が整っている。市内で自転車やSUPなどのアクティビティーを楽しむ層でも応相談で利用可能とのこと。昨年夏に開業したばかりの施設だが、アフターコロナには、大いににぎわうに違いない。
居心地のよすぎる食堂に長居してしまい、うっかり遅くなってしまった。大急ぎで自転車にまたがり、カーリングホールへ向かう。


「アルゴグラフィックスカーリングホール」へ到着

目と鼻の先にある「アルゴグラフィックスカーリングホール」へ到着。この施設では、気軽にカーリング体験をすることができる。指導者の方がアテンドしてくださり、シューズなどの備品もレンタル可能であるため、事前予約さえすれば、誰でも体験可能だ。この日は1時間コースをお願いしていた。


ロビーでストレッチをし、基本姿勢の説明を受ける

まずはロビーでアドバイスを受けながら、プロテクターを装着し、ストレッチをする。念入りなストレッチをする理由は、カーリングでストーンを投げる姿勢にあった。テレビで中継を見ている時には何も感じなかったが、これが意外と難しい。利き足と反対の足を前に出し、膝を横に開く形で深く前屈するのだ。「いたたたたたた!」。思わず声をあげる唐見さん。日常でまず取ることのない姿勢。「これを氷上で?」。ややこわばった表情を浮かべる参加者たちに「まぁ、ともかくやってみましょう!」と、笑顔で移動を促す指導者さん。シューズを手に、シートに向かった。

カーリングで使う靴はソールの裏面が左右異なっており、利き足は滑らないソール、反対側は滑るソールが貼られている。今回は普通のシューズを使い、利き足と反対の足の下に、滑る板を入れて体験するようだ。


ついに氷上へ!おっかなびっくり歩いてみる


基本姿勢で滑る練習を繰り返す

まずは氷の上を歩き、続いて体勢を取る練習、そして滑る。段階を踏んでカーリングのベーシックスを体験するが、滑るソールの板上の足に重心を置き、バランスを保つのが難しい。「重心はもっと前に」「膝をもっと曲げてみて」指導者の方がアドバイスをくれるのだが、なかなか応じられないもどかしさ。ああ悔しい! でも楽しい!
ストーンをヨレヨレと投げるところまで体験し、あっという間に1時間が終了した。「いつかまたチャレンジを」と誓い、指導者の方にお礼を言って一行はカーリングホールを後にした。

この付近には徒歩圏にバス停も多く、複数の路線が北見バスターミナルに向かっており、時間に応じてバス路線を選ぶことができる。ヒロさんは自転車をクルマに積んで「ヒーローズパーク」に戻り、我々は路線バスで北見バスターミナルに向かったのだった。
スノーライドとカーリングを合わせた贅沢なプラン。ともにもっと巧みに走ったり、滑ったりするには練習が必要ではあるが、体験のハードルは意外と低く、存分に楽しむことができ、忘れられない経験になった。


最後はストーンを投げる練習へ。2時間コースなら、ミニゲームまで体験できる

ただ、ファットバイクで雪や氷の上を走る場合は、ガイドやインストラクターの方に帯同(先導)を依頼してほしい。自分の自転車を持ち込み、自己判断で公道を走るのは大変危険であり、その地域の方に、コースや走り方のアドバイスを受け、安全を確保してから、ルールを守ってトライしていただきたい。
カーリング体験は通年実施されているが、スノーライドを体験できるのは3月上旬まで。新型コロナウイルスの状況は考慮しつつ、興味のある方はぜひ。

ノーザンアーク HEROES PARK
画像:編集部 サイクルアドベンチャーオホーツク推進協議会 HEROES PARK
ライドの問い合わせはサイクルアドベンチャー推進協議会

※まん延防止等重点措置が出ていない1月上旬に、感染症対策を十分に行った上で実施しています。

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