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2023/07/11

P-Navi編集部

温泉ライダーin加賀温泉郷(1日目)立杉ヒルクライム

温泉ライダーin加賀温泉郷(1日目)立杉ヒルクライム

新緑の美しい石川県加賀市の加賀温泉郷で、自転車レースイベント「温泉ライダー in加賀温泉郷」が、4年ぶりに開催された。


加賀温泉郷で開催された日本一参加しやすいヒルクライムレース「立杉ヒルクライム」

1日目には「立杉ヒルクライム」とキッズの自転車スクール、2日目には「柴山ジュニアタイムトライアル」と「柴山4時間エンデューロ」が開催される複合イベントだが、「競技大会」というよりは、「グルメと環境、さらには温泉を楽しんでしまおう」というワクワク感に満ちたイベントと言った方がイメージに近いだろう。
優勝者には自転車レース定番のチャンピオン「ジャージ」ではなく「ハンテン」が贈られるなど、随所に遊びゴコロが散りばめられており、参加者には「温泉手形」が発行され、2日間、加賀温泉の4種類のお湯を堪能でき、滞在を楽しむことができる。


キッズレースも同時開催された

「立杉ヒルクライム」は「日本でもっとも参加しやすいヒルクライムレース」と言ってもよいのではないだろうか。使用するコースの獲得標高は367m、計測距離は9.6㎞とコンパクトで、平均の勾配も5.8%と、比較的緩い。このコースレコードは、18分55秒であり、もちろん上位者間は熾烈(しれつ)な戦いになるのだが、可能なペースで走って、達成感を味わってみる、と考えたら、非常に挑戦しやすい「ヒルクライムレース」なのだ。峠にゴールした後は、風景を楽しみながら、31.1kmのサイクリング区間を走り、集合場所に戻ってくる周回コースの形に設計されている。


周回コース形の走行コース。レース区間を終えたら、ファンライドが待っている

5月27日に開催された4年ぶりの「立杉ヒルクライム」は快晴に恵まれた。晴天の下、参加者がスタート会場になる「山中温泉総湯菊の湯」前に集まってくる。山中温泉は、1300年の歴史を誇る温泉地で、この総湯がその発展を支えてきたそうだ。風情ある建物の中では、山中温泉の芸妓さんたちによる、山中節を中心とした唄と舞の披露も行われている。


参加者が「山中温泉総湯菊の湯」に集まってきた


風情あるからくり時計


地元の皆さんからコーヒーのふるまいも

参加者は、計測チップやゼッケンを受け取り、出走準備を進める。毎時0分に動き出す「からくり時計」も風情があり、会場には、なんとも言えない情緒が漂っていた。この雰囲気のせいか、他のヒルクライムレースにあるような緊張感や参加者同士の対抗感なども薄く、我先に整列しようという参加者もいない。時間が来ると年齢別のエントリーグループごとに指定された位置に集まり、走行上の注意を聞いたあとは、隊列を作り、パレードに繰り出した。


開会式が近づき、参加者がスタンバイを始める


リラックスした表情でパレードに出発する

4kmのパレード区間を経て、気持ちの良い林の間の計測スタート地点に集合した。グループごとに固まって、鳥のさえずりや木々の葉が触れ合う音など、自然の音を聴きながら、スタートの時を待つ。


スタートまであとわずか

エントリーは、小学校5年生から可能であり、中学生までのエントリーは3000円と極めてリーズナブル。もっとも、参加者の多い男女のロードバイクカテゴリーに加え、車種自由、さらに体重80g以上という参加条件のついた「ヘビー級」もあるところが、ユニークだ。
20代のロードグループから順次スタート。トラブルもなく、順調なスタートとなった。


グループごとのスタート

参加者は、涼やかな景観が広がるヒルクライムコースへ飛び出して行く。前半は特に勾配が緩く、タイムを縮めるためには、グループの中での協調とペースアップが必須となる。久しぶりの開催ではあったが、気候条件もよく、快調にペダルを回して行った。


木々の間を抜け、ヒルクライムに挑む


カメラを向けるとVサインの余裕も

オープン参加のゲストを除き、この日のベストタイムは板子佑士選手の19分50秒。コースレコードをやぶることはできなかったが、短時間決戦だ。ちなみにヘビー級の優勝タイムも山内譲太選手の22分50秒と速かった。ゆったりとそれぞれのペースで走った参加者を含め、50分以内には全員がゴールしており、1時間以内のチャレンジである点も、挑戦しやすいと言えるだろう。

※ゴール後は、もう一つのお楽しみへ→

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