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2023/05/12

P-Navi編集部

Jプロツアー第6戦・東日本ロードクラシックDAY1

Jプロツアー第6戦・東日本ロードクラシックDAY1

群馬県の群馬サイクルスポーツセンター(群馬CSC)で、JBCFロードシリーズの最上位に位置するJプロツアーの第6戦「東日本ロードクラシックDAY1」が4月29日、開催された。57回目の開催となる今年の「東日本ロードクラシック」は、週末の連戦となり、初戦のこの日はDAY1にあたる。昨年の同大会は、日本サイクルスポーツセンターで開催されており、群馬CSCでの開催は2年ぶりだ。
「東日本ロードクラシック」は、前戦の「西日本ロードクラシック」同様、Jプロツアーの中でもステータスの高いレースレーティング「ゴールド」に指定されており、年間のシリーズ戦の中でも2番目にポイント配分が高い。群馬CSCの6kmサーキットは非常にメジャーな会場であり、走り慣れた選手が多いが、この日のレースは、サーキットを逆に回り、25周する150kmに設定された。今季最長距離となるロングレースだ。逆回りとすることで、群馬CSCの名物でもあり「仕掛けどころ」だった「心臓破りの坂」が下り区間と変わる。スタート後、軽く上り、下り基調へ。後半はゆるやかに上り、フィニッシュを迎えるというサーキットとなる。コースとしての難度は下がるが、勝つためには、いかに仕掛け、展開していくかを、選手サイドが作らなくてはならない難しいコースになったと言えるのかもしれない。



この日のレースでは6kmサーキットを逆回りで使用する

当日は初夏のような太陽が降り注ぐ、暑さを感じるほどの好天に恵まれた。
スタートラインの最前列には、個人総合成績首位の赤いリーダージャージを着た岡本隼(愛三工業レーシングチーム)と、U23首位の岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング)が並ぶ。そして、チーム総合首位のチームブリヂストンサイクリングのメンバーが、そのまわりを固めた。


岡本隼(愛三工業レーシングチーム)とU23首位の岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング)、チーム首位のチームブリヂストンサイクリングを先頭にスタート

スタート後は、選手が積極的に仕掛け合い、アタックと吸収を繰り返す。大きな動きが起こらないまま、5周回が流れて行った。
ようやく抜け出しが叶い、7名の先頭集団が生まれる。これまで何度もツアーの総合優勝を経験しているホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)や、若手の中でも勢いのある香山飛龍(シマノレーシング)、全日本優勝経験を持つ畑中勇介(キナンレーシングチーム)、今季好調のチームブリヂストンサイクリングから松田祥位、兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)、リーダーチームから渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)と実力者が揃っており、まだ序盤ではあるが、レースの行方を左右する重要な動きが起きた雰囲気が漂う。集団は順調に先行し、メイン集団との差を2分以上まで広げた。


7名が先行し、メイン集団との差を開く

この状況を見て、10周目に先頭6名への合流を図る追走が、メイン集団から飛び出した。ここには、重要な動きには必ず絡んで来る全日本タイトルホルダーの2名、入部正太朗(シマノレーシング)と山本元喜(キナンレーシングチーム)を筆頭に、佐藤健(愛三工業レーシングチーム)や加藤辰之介(イナーメ信濃山形)ら、計6名の選手が入っていた。


メイン集団から差を開く先頭集団の状況から、追走が生まれた

追走集団はきっちりとペースを刻み、13周目までに先頭集団に合流。この中から2名が遅れ、11名の先頭集団となった。結果、キナンレーシングチーム、愛三工業レーシングチーム、シマノレーシングが、それぞれ2名ずつを送り込む有利な展開に。


先頭集団とメイン集団の差は最大で2分40秒以上まで開いた

その後、今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)らが次なる追走集団を形成し、先頭集団を追った。1分を切る差まで追い上げたものの、その先を詰めることができなかった。


レース中盤、追走集団が形成された


メイン集団は愛三工業レーシングチームがコントロール

残り10周を切り、リーダーチームである愛三工業レーシングチームがメイン集団のコントロールを始め、渾身の力でペースアップを図る。主力チームが、戦えるメンバーを先頭に送り込んでおり、追い上げは厳しいという見方もあったが、追走集団を吸収、1分未満まで差を縮めた。


先頭を走り続ける11名の集団

「メイン集団による吸収と仕切り直し」というシナリオも見えてきたことを受け、先頭集団では次の動きが生まれた。

※レースはいよいよ終盤。次ページへ→

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