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2023/05/19

P-Navi編集部

春の湘南おひとりさまライド(前編)

春の湘南おひとりさまライド(前編)

4月某日、JR鎌倉駅にリュック一つで降り立った。鎌倉駅近くでシェアサイクルを借り、湘南方面へと走る、おひとりさまライドのためだ。駅周りは観光客で大いににぎわっている。クルマでは渋滞が多く、不自由を感じることの多いエリアだが、自転車なら、気持ちよく通り抜けられるだろう。さぁ、自転車を借りに行こう!


JR鎌倉駅に降り立つ

湘南エリアにはたくさんのシェアサイクルステーションがあり、比較的自由に乗り降りし、活用することができる。通常のステーションでは、ママチャリ型の電動アシストバイクが配置されているが、「KUROAD」と名付けられた高性能のモーターを搭載したクロスバイク型のe-bikeが配置された専用ステーションも設定されている。この日は、このスポーティーな車体を使う予定だ。
有名菓子店や、食べ歩きを誘う店舗を横目に、貸し出しステーションへ向かう。江ノ電の線路脇に設定された「KUROAD」ステーションを発見。スマホのアプリを使って解錠し、バイクを手に入れた。利用料金は30分300円、12時間まで2000円。一般のシェアサイクルより1割ほど高いが、e-bikeの1日料金と考えれば、リーズナブルだと言えるだろう。


鎌倉駅近くの「KUROAD」ステーション。脇を江ノ電が走り抜ける

最初に目指すのは、地元にファンが多いという小さなベーカリー。遅めの朝食を買いに行こう。
バイクを借りたステーションから、県道を抜け、スマホのナビに従って、住宅街の中へと入って行く。ナビが示すのは、少し他所者が通るのははばかられるような細い路地だった。クルマではすれ違いもできないだろう。鎌倉らしいセンスが漂う家々が並ぶ住宅街を抜けて行くと、こじんまりした店舗が見えた!


「パン小屋こまど」に到着!

この日、目指したのは、「パン小屋こまど」。週に2日しか営業していない。名前の通り、パン工房の小窓から販売する小さな店舗だった。
小窓の下にあるショーケースには、大切に焼き上げられた、つやつやしたパンがいくつか並んでいる。悩み抜いたのち、ハード系の「くるみあんバター」と、ソフト系の「苺チョコのもちもちパン」をセレクト。紙袋に入れていただき、リュックの中にそっと入れた。どこか公園などで、いただこう。


店舗は小さな窓とショーケースのみ

住宅街の間を戻り、再度県道へ。湘南まで来たのだから、やはり海が見たい! いったん海沿いの道に出てみることにしよう。
地図を手掛かりに、小町大路を下っていくと、海が見えてきた。ウキウキしながら、そのまま南下すると、ガードが登場。くぐると……そのままビーチに飛び込んでいた。こんな道があるなんて!?  突然、目の前に広がった砂浜に、しばらく呆然とする。


海が見えた!


ガードをくぐると、そのままダイレクトにビーチへ

自転車を停め、もう少し奥まで歩いてみよう。美しい浜が広がっており、地元の方々がサーフィンをしたり、敷物の上でリラックスしていたり、なんとも素敵な空間が広がっていた。平日の午前中ではあったが、きっと、うまく時間を使っているのだろう。日々の暮らしを楽しむ人たちに、羨望の念を抱かずにはいられなかった。


のんびりとした時間が流れるビーチ


「こまど」のパンをいただく。ハードもソフトも、どちらの生地も上質だった

ここで、先ほどのパンを袋から出して、少しブレイク。くるみがたっぷり入ったハードパンも、ストロベリーチョコが乗ったソフトパンも、どちらも生地からして秀逸。鎌倉の味を楽しんだ。

※再出発!鎌倉に来たのだから、向かった先は、もちろん__。
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