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2021/05/10

P-Navi編集部

流氷を眺め、雪の上で遊ぶスノーライド(前編)

流氷を眺め、雪の上で遊ぶスノーライド(前編)

今年の冬はイレギュラーで、異常に気温が下がったかと思えば、奇妙なポカポカ陽気もやってくる。氷や雪が溶けたのか、海岸の砂が流出している部分もあった。さらに波しぶきが氷になったのか、氷の玉が散らばっているエリアもあり、海岸の中に均一な条件が広がる場所はないと言えるほど。
地域のサイクリング協会のスタッフや、北見市内でMTBやスノーライドが楽しめるコースがある「ヒーローズパーク」のヒロさんらにサポートをしてもらいながら、まずは砂が露出した走りやすいスポットで乗車練習をすることになった。


ヒロさんなどが全員にバイクの扱い方、乗り方のコツをアドバイス。サドルは低めに設定


最初は砂が露出して、走りやすい場所を選び、ファットバイクをマスター

二人は、すぐにファットバイクをマスター。果敢にトライして、乗りこなし始めた。タイヤが太いため、たいていの凹凸はクリアできるのだが、さらさらの雪が深いところは埋まってしまい、雪に噛まないため、前に進めず倒れてしまう。見た目では雪の深さが分からず、行けると思っても進めなかったり、ダメだと思っても意外と乗り切れたりと、予測ができない。だが、そこがまた面白い!


ファットバイクの感覚を確認しながら練習する谷口さん


積極的に雪上にもバイクを向け、すぐに乗りこなし始めた山内さん

次第にエリアを広げ、海際のエリアに挑戦。岩が点在するのだが、岩にはつららが下がっていたり、ごろごろと氷のかけらが転がっていたりと、厳寒の冬の自然そのもののビーチ自体が非常に興味深い。簡単に乗れそうに見えても、思うようにはハンドリングできず、想定と違う場所に向かってしまったり、すべったり、ぶつかったり。皆、失敗するたびにひたすら笑う。最近、日常でこんなに笑ったことがあったっけ?


市役所のメンバーなども試走。ハマってしまうかも!?


海のキワで岩々の間を縫い走る。岩陰につららがあったりと環境そのものが魅力的で面白い

路面を見極めながら、走れるところを探し、乗車を楽しむ。この日は軽い練習のみの予定だったが、午後から総合リゾート、ノーザンアークリゾート内にある「ヒーローズパーク」の常設コースを走りに行ってみることになった。海岸はあまりに自然のままで、テクニックがある人たちでも、継続して乗れる区間は短い。海岸は、自然の景観や環境を楽しむフィールドとして、走行を楽しむために作られたコースも走行してみようということになったのだ。
ノーザンアークリゾートのスキー場は、スキーやスノーボードを楽しむ客で賑わっていたが、我々はその横をファットバイクで移動し、コースに向かう。皆、不思議に思っているにちがいない。
このコースは、グリーンシーズンにゴルフ場のカートコースとして使用されているルートをヒロさんが選び、設計、除雪し、作り上げたもの。2020年シーズンは、3kmの周回コースと、1km程度の下りコースが作られた。関係者たちも体験した方が良いということになり、用意できるレンタルファットバイクの数だけ、メンバーが参戦することになった。

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