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2021/04/09

P-Navi編集部

おおいたいこいの道クリテリウム・レポート

おおいたいこいの道クリテリウム・レポート

スタート直後から、リーダーであるキンテロを擁するマトリックスパワータグがレースをコントロールすべく、集団先頭に集まる。5周目に阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)と大前翔が集団から抜け出し、マトリックスもこれを容認。前方を行くことになった。とはいえ、マトリックスはこの2名をいつでも捕えられるよう、タイム差をきっちり10秒前後にキープしたまま、周回を重ねていく。

メイン集団をコントロールするマトリックス

大分市出身の黒枝士揮(TEAM BRIDGESTONE Cycling)と弟・黒枝咲哉(シマノレーシング)

 

勝利を飾りたい地元大分市の出身である兄・黒枝士揮(TEAM BRIDGESTONECycling)と、弟・黒枝咲哉(シマノレーシング)の黒枝兄弟が所属する2チームは、レースをコントロールするマトリックスの後ろにつけ、チャンスを狙うが、鉄壁の体制を崩すチャンスを見つけられない。
終盤に近づき、このレースの勝利を狙いたいスプリンターを擁するチームが前方に上がってくる。マトリックスはコントロール体制を譲らないまま、ペースアップし、残り4周で前方2名を吸収。さらにペースアップをし、集団から選手たちをふるい落としていく。

2名の後ろに集団が迫る

 

最終周回に入ると、スピードマンを多く抱えるTEAM BRIDGESTONE Cyclingが前方に上がり、集団先頭を奪い、さらに加速。勝負はスプリント勝負に持ち込まれることになった。リーダージャージを着るキンテロの後ろから沢田桂太郎(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が迫り、中島康晴(KINAN Cycling Team)も並びかける。

スプリントを制したのは沢田桂太郎。自身初のJプロツアーでの勝利となった

 

フィニッシュライン上でハンドルを投げ合う僅差の勝負となったが、ガッツポーズしたのは沢田。Jプロツアーでの初勝利となると同時に、チームにとっても今季初勝利となった。前年度の大会はJプロツアーとしての開催ではないが、同チームの今村駿介が優勝を飾っており、チームが連覇を果たす形となった。

スプリントで競り合った3名が表彰台に並ぶ

 

この日レースを担っていたという沢田は表彰台で、Jプロツアーで1勝したかったという願いが叶った喜びを語るとともに「クリテリウムという自分の得意分野で結果を出せた」とレースを振り返る。また、このハイスピードのレースを連覇できたことで「チームのスピード力を示すことができた」と語った。翌日の開催が予定されているロードレースへの抱負でインタビューを締めくくった。

インタビューを受ける沢田桂太郎

リーダーはキンテロ、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)がキープ

 

リーダージャージは、この日も2位を獲ったキンテロが、さらに今季のリーダー確定に向
け、ポイントを積み上げた。この日4位に入った大前がランキングを上げ、2位に浮上し
ている。U23は変わらず織田がキープ。残すはあと2戦だ。

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【結果】おおいたいこいの道クリテリウム 45km
1位/沢田桂太郎(TEAM BRIDGESTONE Cycling)1時間1分22秒
2位/レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ )+0秒
3位/中島康晴(KINAN CyclingTeam)+0秒
4位/大前 翔(愛三工業レーシングチーム)+0秒
5位/横塚浩平(TeamUKYO)+2秒
6位/孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+3秒

【敢闘賞】
大前翔(愛三工業レーシングチーム)

【Jプロツアーリーダー】
レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ )

【U23リーダー】
織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)

 

画像提供:一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)

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