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2023/06/01

P-Navi編集部

ツアー・オブ・ジャパン2023第2ステージ

ツアー・オブ・ジャパン2023第2ステージ

日本を縦断し、8レースが開催されるツアー・オブ・ジャパン2023は5月22日、京都府南部の京田辺市と精華町にまたがる特設コースで、第2ステージとなる「京都ステージ」が開催された。このステージから、本格的なロードレースが始まる。

2日目の京都ステージは、京田辺市の「普賢寺ふれあいの駅」をスタートし、6.6kmのパレード区間を経た後、精華町のけいはんなプラザ前をフィニッシュとする1周16.8kmの周回コースに入る。距離は、周回コースを6周する103.6kmに設定された。



京都ステージコース。アップダウンが続き、コーナーも多い

アップダウンが連続する難しいコースレイアウト。加えて、晴天に恵まれ、気温が上がり夏日となって、選手たちは暑さへの順応も求められる厳しいレースとなった。


リーダージャージを着るトリニティレーシングのリアム・ジョンストン、ルーク・ランパーティ、ファーガス・ブラウニング(左から)

個人総合首位のグリーンジャージを着るのは、第1ステージを制したルーク・ランパーティ(トリニティレーシング)。ランパーティが全てのカテゴリーの首位となったため、ポイント賞は2位のリアム・ジョンストン(トリニティレーシング)が、新人賞はルーク、リアムに続き、3位のファーガス・ブラウニング(トリニティレーシング)が繰り上げで着用することになり、リーダージャージ全員がトリニティレーシングのメンバーとなることに。
この大会では、各ステージにホームチームが割り当てられており、京都ステージはマトリックスパワータグがホームチームを務める。


ホームチームのマトリックスパワータグも前列に並ぶ

この日は、平日であるにも関わらず、コースには4万2000名もの観客が集まった。4年ぶりの京都ステージの開催を待ちわびた観客たちの拍手に送り出され、選手たちがパレード走行にスタートした。
オープニングラップでアタック合戦が展開されるが、動きが決まらないまま、2周回目へ。山岳ポイント地点で入部正太朗(シマノレーシング)がアタック。集団を15秒引き離したが、ほどなく吸収されてしまう。


自然豊かなコースを走る選手


周回を走るメイン集団

続いて仕掛けたのは、ジャンバルジャムツ・セインベヤール(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)。集団に15秒のタイムギャップを獲得し、先頭でコントロールラインを通過、3周回目へ入る。そして、山本元喜(キナンレーシングチーム)、中井唯晶(シマノレーシング)、兒島直樹(チームブリヂストン サイクリング)の3名がメイン集団から追走に出た。
追走3名は山岳ポイント手前でセインベヤールをとらえ、4名の逃げ集団を形成。4名は好ペースを刻み、メイン集団に1分以上の差を開いた。このタイム差はじりじりと開き、最大で1分50秒に拡大。危機感を覚えたメイン集団が追走を開始した。
5周回目に入ると、先頭にメンバーを送り込めていないマトリックスパワータグが強力な牽引を開始、タイム差は少しずつ縮まっていく。


メイン集団内に控えるグリーンジャージ姿のランパーティー

最終周回に入る頃には、タイム差は16秒にまで詰まっていた。ペースの上がった集団は先頭4名を吸収、大集団となる。
ここから、アナトリー・ブディアク(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリング チーム)が単独でアタックし、逃げ切りを狙うが、ラスト2kmで集団が吸収。勝負は集団スプリントで決する展開となった。
最終コーナーをトップで回ったのは、岡篤志(JCLチーム右京)。このまま先行した岡を強烈に追い上げ、わずかにかわしたゲオルギオス・バグラス(マトリックス パワータグ)がステージ初勝利。ベンジャミン・プラデス(JCLチーム右京)が3位に入った。


スプリントに競り勝ったゲオルギオス・バグラス(マトリックス パワータグ)

優勝したバグラスは、マトリックスパワータグの一員として公式レースに臨むのは、今回の大会が初めてとなる。「チームに貢献できて、また、チームが自分を信じてくれて本当に嬉しい」と喜びを語った。大会のリーダーとなったが「明日も、チームの誰かが表彰台に乗ることにトライすると思います。是非明日も期待して下さい」と、チームとしての抱負を語った。


グリーンジャージはバグラス、ブルージャージは岡篤志(JCLチーム右京)、レッドジャージは兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)が獲得した

バグラスはこの優勝で、個人総合首位のグリーンジャージも手に入れた。ポイント賞首位のブルージャージは岡が、このステージから設定される山岳賞は兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)が獲得した。新人賞はランパーティーが守った。
ステージレースはまだ始まったばかりで、個人総合の上位は極めて僅差であり、まだまだ動きがあると予測された。

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【結果】
ツアー・オブ・ジャパン 第2ステージ・京都

1位/ゲオルギオス・バグラス(マトリックスパワータグ)2時間43分8秒
2位/岡篤志(JCLチーム右京)+0秒
3位/ベンジャミ・プラデス(JCLチーム右京)
4位/イエルン・メイヤス(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチーム)
5位/ルーク・ランパーティ(トリニティレーシング)

個人総合時間賞(グリーンジャージ)
1位/ゲオルギオス・バグラス(マトリックスパワータグ)2時間46分9秒
2位/岡篤志(JCLチーム右京)+1秒
3位/ジャンバルジャムツ・セインベヤール(トレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチ
ーム)

個人総合ポイント賞(ブルージャージ)
1位/岡篤志(JCLチーム右京)

個人総合山岳賞(レッドジャージ)
1位/兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)

個人総合新人賞(ホワイトジャージ)
1位/ルーク・ランパーティ(トリニティレーシング)

チーム総合成績
1位/JCLチーム右京

画像提供:ツアー・オブ・ジャパン組織委員会

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ツアー・オブ・ジャパン2023レースレポート
第1ステージ・堺

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