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2021/07/15

P-Navi編集部

Jプロツアー第9戦「第55回JBCF西日本ロードクラシック広島大会」

Jプロツアー第9戦「第55回JBCF西日本ロードクラシック広島大会」

4分以上のタイム差を開いていたメイン集団はすでに崩壊しており、レースは完全に先頭集団に託されていた。11周目、登りで井上がアタック。小森、冨尾、入部がこれを追い、4名の集団となって、最終周回に突入した。ラスト10kmあまりとなり、この4名と集団後方との間には1分以上のタイム差が開いていた。事実上、勝負の行方はこの4名に絞り込まれた。


11周目、井上文成(弱虫ペダルサイクリングチーム)がアタック

ラスト5kmを過ぎ、最後の登り区間に入ると、小森、入部が立て続けにアタック。入部は展望台への登りで再度アタックするも決定打とならず、下りで3名に追いつかれてしまう。


最終周回に臨む4名


ゴールに向けアタックする小森

勝負はホームストレートでのスプリントで決されることになった。


ホームストレートに差し掛かり、スプリント勝負へ


競り勝った小森が、Jプロツアー初優勝!

残り200m付近から伸びてきた小森が、追う井上、冨尾らを下し、Jプロツアー初優勝を決めた。マトリックスパワータグは欠場で出走メンバーを減らしながらも、前戦で優勝した小林海に続き、2連勝を決め、改めて層の厚さを見せつけることになった。


初優勝を決め、小森は心からの笑顔を見せた。2位には井上、3位には冨尾大地(CIEL BLEU KANOYA)が入った

小森にとっては、メジャーレースでの勝利としてはU23の全日本選手権以来だという。広島は地元でもあり、勝利の喜びがあふれる笑顔を浮かべた。そして「最初の逃げが最終局面まで続くとは思っていなかった」とレースを振り返る。スプリント勝負に持ち込みたくはなかったが、避けることができなかったと語ったが、結果的にはそのスプリントで競り勝った形になる。「自分より強いチームメイト」の存在に触れつつも、「彼らがいるからこそ思い切って自分の走りができたことが良かった」と勝利を噛み締め、チームの名物監督への感謝の言葉でインタビューを締めくくった。
再三アタックを繰り返す積極的な走りを見せた入部に敢闘賞が贈られた。
リーグの通算成績の首位を示すリーダー、U23リーダーには変動がなく、それぞれホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が守ることになった。


リーダージャージを守ったホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)

次戦は福島県の石川町で開催されるクリテリウムとロードレース。欠場したマンセボは個人総合ランクを3位に落とし、2位に岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が上がってきている。次戦以降、どのような動きが生まれるか、楽しみだ。

【直近の開催レポートはこちら】

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【結果】JBCF西日本ロードクラシック広島大会 147.6km
1位/小森亮平(マトリックスパワータグ) 3時間48分37秒
2位/井上文成(弱虫ペダル サイクリングチーム)+0秒
3位/冨尾大地(CIEL BLEU KANOYA)+0秒
4位/入部正太朗(弱虫ペダル サイクリングチーム) +0秒
5位/安原大貴(マトリックスパワータグ)+58秒
6位/鈴木譲(愛三工業レーシングチーム)+1分7秒

【中間スプリント賞】
1回目/風間翔眞(シマノレーシング)
2回目/対象者なし
3回目/安原大貴(マトリックスパワータグ)

【敢闘賞】
入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)

【Jプロツアーリーダー】
ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)

【U23リーダー】
山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)

画像提供:一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)

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