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2021/09/03

P-Navi編集部

JCL BANK LEAGUE 2021最終戦レポート

JCL BANK LEAGUE 2021最終戦レポート

いよいよ迎えた決勝戦。地元として負けられない那須ブラーゼンと、このリーグ内で1勝がほしいチーム右京相模原。最終戦ということもあり、待機する選手たちの間には、緊張感が漂う。


いよいよ最終戦の決勝が始まった

両チームともに、それぞれ大きく先行した2名の選手が2ポイントずつ獲得したが、一人の選手が獲得できるポイントは2ポイントまでに制限されており、3ポイント目は他の選手たちに託さねばならない。この3ポイント目は後続の集団に託された。力強いスプリントでこれをもぎ取ったのは、渡邊翔太郎(那須ブラーゼン)だった。


勝負を託された渡邊翔太郎(那須ブラーゼン)が渾身のスプリントで3ポイント目を獲得、優勝を決めた

3年前にバンクリーグが誕生、この初年度から参加している那須ブラーゼンだが、運営がJCLに移行した本年、初めてのバンクリーグ優勝を地元栃木で飾ることになった。


表彰台で笑顔を見せる那須ブラーゼン

2ポイントを連取し、勝利に貢献した金子大介(那須ブラーゼン)は、昨年まで海外チームで走っており、今年チームに合流した。表彰式では、喜びと、栃木への感謝を語り「予選は作戦を細かく決めて臨んだが、決勝は感覚に任せ、走った」とレースを振り返った。9月から始まるロードシリーズでの1勝を目指すという目標を掲げ、インタビューを締め括った。

Round3も、新型コロナウィルスの感染拡大を受け、無観客での開催になり、YouTubeでの生配信が行われた。ショーアップし、観客参加型の「楽しめる」バンクレースを志した大会であり、観客を入れていたら、予選で実現した宇都宮競輪場での栃木対決などは、大いに盛り上がったことだろう。今年度の開催は、来年への布石として、来年以降の継続開催はもちろん、さらなる発展、盛り上がりを期待したい。


五輪の自転車ロードに日本代表として出場した増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が出走


選手入場もショーアップし、レースの臨場感を伝えるべく工夫を凝らした映像が配信された


場内のビッグスクリーンも使用、バンク走行体験やトークショーなども企画され、会場に足を運んだ観客が来場を楽しめるよう演出されていた

JCLのレースシリーズは、ここからロードレースシリーズに復帰する。8月末現在、国際レースをはじめ、年内に予定されていた国内のレースの多くが中止を決めているが、JCLロードレースツアーは、9月11日、12日に開催を予定している山口ながとクリテリウム、秋吉台カルストレースを、選手、スタッフ等関係者間の感染対策を徹底した上で、無観客開催で行うべく準備を進めている。現時点での国内の新型コロナウィルス感染状況からは、本年は会場に観客を招いてのレース運営は非常に厳しいと言えそうだが、JCLは実況解説を加え、わかりやすくレースを伝える質の良いライブ映像の配信に注力し、逆に全国どこからでも無料でレースを観戦できる体制が整った。これもコロナ禍の副産物と言えるかもしれない。
今季のリーグ戦は、9月からクライマックスシーズンに突入する。五輪の自転車競技観戦などで興味を持った方は、ライブ配信(無料)で観戦を楽しんでみてはいかがだろうか。

画像提供:一般社団法人ジャパンサイクルリーグ
JCL BANK LEAGUE
<参考>
三菱地所JCLプロロードレースツアー(9/11、12のライブ配信もこちらから)

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